オミクロン株「市中感染」初確認 “対策強化”であおり・・・隔離延長「ビザ間に合わず」(2021年12月23日)

オミクロン株「市中感染」初確認 “対策強化”であおり・・・隔離延長「ビザ間に合わず」(2021年12月23日)

オミクロン株「市中感染」初確認 “対策強化”であおり・・・隔離延長「ビザ間に合わず」(2021年12月23日)

 大阪府で国内初となるオミクロン株の市中感染が確認されました。感染者の1人は小学校の教員で、発熱する前の日まで出勤していました。

■岸田総理“対策強化”考え示す

 大阪府・吉村洋文知事:「海外の渡航歴なし、感染経路不明、オミクロン株の陽性が判明しました。これは、市中感染にあたると思います」

 陽性が判明したのは、大阪府内に住む家族です。

 新型コロナに感染した親子5人のゲノム解析をしたところ、30代の夫婦と10歳未満の娘1人が、オミクロン株の陽性と確認されました。

 解析中の残り2人の子どもも、オミクロン株に感染している可能性が高いということです。

 この家族は全員、海外への渡航歴はなく、夫婦はワクチンを2回接種済みでした。3人は発熱などの症状があり、入院しています。

 大阪府・吉村洋文知事:「お父さんは教員をしています。その学校は全数検査を行います。すでに休校中です」

 30代の男性は、寝屋川市の公立小学校で教員をしています。18日に発熱、前日まで勤務をしていました。

 その同じ学校の教員1人が、新型コロナに感染していることも分かりました。オミクロン株かどうかは分かっていません。

 22日、急きょ、記者団の取材に応じた岸田文雄総理大臣は、すべての感染者にオミクロン株の検査を行うことなど、対策を強化する考えを示しました。

 岸田文雄総理大臣:「国としても、リンクの追えない市中感染の事例として受け止め、国内における感染封じ込め対策の強化をスピード感をもって、実行して参りたいと思います」

■街の人「いずれ東京も・・・」

 大阪で確認された市中感染について、街の人たちは、どのように受け止めているのでしょうか。

 20代男性:「いずれ、東京も絶対なると思うんで。実家が青森で、(年末)帰ろうかなと思ってたんですけど、ちょっとまだ考え中になりました」
 20代女性:「初詣行きたいなと思ったんですけど、人が多いというのはあると思うので。ちょっと遠慮しがちになるのかなと思う」

■濃厚接触者全員“施設隔離”へ

 オミクロン株への感染は、海外からの入国者を中心に、相次いでいます。

 年末年始に向け、入国者が増えている空港検疫では、新たに68人がオミクロン株に感染していたことが確認されました。

 今月13日から19日までの入国者で、その半数近くがアメリカでの滞在歴がありました。

 これとは別に、関西空港の検疫所の職員もm感染が明らかになっています。

 こうしたなか、岸田総理は21日、オミクロン株対策として、濃厚接触者を自宅待機とせず、宿泊施設での14日間の隔離を要請すると表明しています。

■帰国した大学院生「ビザ間に合わず・・・」

 この突然の“対策強化”のあおりを受けた男性がいました。

 ホテル隔離中の濃厚接触者・吉田さん:「運が悪いなというのが、正直な気持ち」

 ビザを更新するため、16日にアメリカから帰国した大学院生の吉田さんです。

 当初は、都内の宿泊施設で3日間の隔離生活を経た後、福島県の実家で自宅待機する予定でした。

 しかし、オミクロン株陽性者の濃厚接触者だったことが判明し、30日までホテルでの隔離が決まったのです。

 吉田さん:「(Q.その予定がどうなった?)3日間のホテル滞在の時に、『搭乗した同じ便の中に、オミクロン株疑いの陽性者がいる』と連絡を受けて、3日間を最初のホテルで過ごした後で、今のホテルに移されまして。11日間過ごすことも確定したという連絡をきのう(21日)受けました」

 頭を悩ませたのは、帰国の目的だったビザの申請です。

 年内であれば、郵送での簡単な手続きが認められていたものの、それに間に合わなくなってしまったためです。

 吉田さん:「新しい学期の開始までには戻りたいが、ちょっとそれも厳しい。遅れる可能性もある。厳しく隔離の対策をしていかないといけない状況は理解しているので、残念だなというのと、仕方ないという半々くらい」

 厚生労働省によると、オミクロン株に感染した人との濃厚接触者は、21日午前0時の時点で、およそ4300人に上っています。

(「グッド!モーニング」2021年12月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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