小学生がクツと心を磨く授業 スゴ技職人がつなぐ支援の輪(2022年3月25日)
物を大切にする心が引き継がれます。
神奈川県逗子市の小学校でこの日、特別な授業が行われました。
そう、靴磨きの授業です。
小学5年生:「すごい。なんかプロ」「きれいになっていくのを見て気持ち良くなります」
講師を務めるのは、靴磨き職人の渡辺力さん(43)。実はこの授業、靴の磨き方をただ教えている訳ではないんです。
靴磨き職人・渡辺力さん:「次に履く人がどれだけ喜んでくれるかを感じてもらえたら」
靴磨きや革製品の修理を手掛けている渡辺さん。
去年から、履かなくなった靴を引き取って、寄付する活動を始めました。
靴磨き職人・渡辺力さん:「(靴を)養護施設に持って行っています。また履けるようにして施設に届けて子どもたちに履いてもらう」
常連客:「何かあったら持ってきます」
こうした渡辺さんの活動に賛同し、この教室では靴を寄付することにしたのです。
逗子小学校5年生担任・高司智也先生:「靴を大切にしていくことを通して、自分にできることは何かあるんじゃないか?持続可能をテーマに行動してほしい」
人のために靴を磨くのは皆、初めてかもしれません。
ここはプロの技の見せ所。細かいブラッシングで、さらにきれいに。
「まん延防止措置」が解除された今週、磨いた靴を児童養護施設へ。
春光学園・児山秀一園長:「びっくりですね。こんなにたくさん子どもたちにプレゼント頂けると大変助かります」
子どもの靴はすぐ履けなくなるため、購入費がばかにならないのです。
靴磨き職人・渡辺力さん:「5年生のお兄さん、お姉さんが一生懸命洗ってきれいになった靴を、約150足」
あの特別授業の後も、小学生が靴を集め続けてくれたといいます。
靴をもらった子ども:「うれしかったです」「園庭でいっぱい遊ぶ」
物を大切にする心が受け継がれることを渡辺さんは願っています。
靴磨き職人・渡辺力さん:「本当に小学生が靴をきれいにして、届けたいという気持ちがすごく伝わったので、この輪をどんどん広げていきたいなと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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