ウクライナ人家族を受け入れ ポーランド在住日本人の思い
ウクライナからの避難民が200万人を超えた隣国・ポーランド。現地で支援に取り組む日本人男性がいます。その思いは・・・
ポーランドで日本人学校を運営する坂本龍太朗さん(36)。今月からワルシャワ郊外の自宅にウクライナから避難してきた一家4人を受け入れ、生活を支援しています。
ロシアの侵攻を受けて隣国のポーランドに逃れたウクライナの避難民は200万人を超えていて、食料や宿泊施設、子どもへの教育機会など様々な支援が実践されています。
坂本龍太朗さん
「私が伝えたいのは、ポーランドだけじゃないと。日本も彼らを心配しているし、助けたいと思っている。それを多くの日本人から聞いているので、それを彼らに伝えることで、もっと多くの力をあげたいなと」
この日、同じように現地に住む日本人が受け入れた2つのウクライナ人家族を自宅に招き、食事会を開きました。
避難民の9割は女性と子供です。食事の輪に入ろうとしないビオレッタさん(14)と弟のマキシムくん(11)。両親はウクライナ国内に残る決断をし、2人は叔母と一緒に戦火を逃れてきました。
ビオレッタさん
「こちらの学校に行っても言葉がわかりません。ウクライナに帰りたいです」
両親と離れ離れで、言葉の壁もある環境。心細さを感じています。
ビオレッタさん
「(Q.いま誰に会いたい?)両親です。毎日、両親と電話で話します。お母さんは、『できるだけ早くポーランドに迎えに行くから、それまで2人で頑張って』と言っています」
マキシムくん
「ウクライナに帰れなくてもいいから、早く両親と会いたいです。早く、ここに来てほしい」
坂本龍太朗さん
「ここを君たちの家だと思っていいんだよ。僕のことを日本のお父さんだと思って頼ってほしい」
ウクライナに強い連帯を示し、避難民支援に取り組むポーランドの人々。一方で、この状況が続けば、受け入れ側にもいずれ限界がくるとの指摘もあります。
坂本龍太朗さん
「自分たちの責任としての仕事や家族があるわけですから、ポーランド人にも。今後も同じようなペースで受け入れができるかというと、そんなことはない。受け入れる方に対する支援というのも必要になってくると思います」
戦争の終結が見えない中、増え続ける避難民の生活をどうサポートしていくのか。国際社会が連携して支援に取り組むことが求められています。
(23日18:48)
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