日ロ平和条約交渉停止 広がる憤りと失望感 岸田首相「極めて不当」

日ロ平和条約交渉停止 広がる憤りと失望感 岸田首相「極めて不当」

日ロ平和条約交渉停止 広がる憤りと失望感 岸田首相「極めて不当」

ウクライナへの侵攻を巡り、ロシアが日本との平和条約交渉の停止を表明したことを受け、日本政府は抗議し、関係者の間には憤りや失望感が広がっています。

岸田首相
「これは極めて不当であり、断じて受け入れることができない。逆に日本国として強く抗議をするところであります」

立憲民主党 福山哲郎参院議員
「抗議をするということは、相手側の交渉中断ということについてはどのように今、お考えなんでしょうか」

岸田首相
「この態度自体が、今申し上げたように、今回の事態、ロシアの侵略が起因しているのにもかかわらず、日ロ関係にこれを転嫁しようとする姿勢である」

岸田総理はロシアが日本の制裁措置に対抗して、平和条約交渉の停止などを表明したことについて強く非難しました。

一方で、北方領土問題の解決に向けた姿勢を問われると、「北方領土問題を解決して平和条約を締結するという立場は変わらない」と繰り返しました。

ロシアとの太いパイプを持つこの議員は・・・

日本維新の会 鈴木宗男参院議員
「出口の見えた、私は外交すべきだと思ってるんです。短絡的に現象面での判断はするんじゃなくて」

問題の解決には、背景事情が違う欧米諸国とは一線を画した外交姿勢が必要と主張した鈴木議員。

今回、ロシア側は「ビザなし交流」などの北方領土の元島民と現地住民らとの交流事業の一方的な中止も発表しました。

歯舞群島出身 福沢英雄さん
「草の根交流で友だちがたくさんできました。それももうゼロになってしまうのかなと思ったら、本当に切ない思いをしました」

ロシア政府は「すべての責任は反ロシア的な行動をとる日本側にある」と反発を強めています。この強硬な姿勢に対し、島の返還を目指して地道な交流を積み重ねてきた人たちの間にも大きな失望が広がっています。
(22日17:16)

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