「会う時が来た」ゼレンスキー大統領が停戦にむけプーチン大統領との首脳会談呼びかけ(2022年3月19日)

「会う時が来た」ゼレンスキー大統領が停戦にむけプーチン大統領との首脳会談呼びかけ(2022年3月19日)

「会う時が来た」ゼレンスキー大統領が停戦にむけプーチン大統領との首脳会談呼びかけ(2022年3月19日)

 ウクライナのゼレンスキー大統領は新たな動画で「会う時が来た」と、プーチン大統領との首脳会談開催を呼び掛けました。ロシア軍の司令官が新たに戦死したという情報もあり、ウクライナとロシア双方の死者が増え続けるなかで停戦の行方が注目されます。

 リビウ市内の広場に置かれた109台のベビーカー。しかし、そこに子どもたちの姿はありません。

 ウクライナによりますと、ロシア軍の侵攻以来、18日朝までに子ども109人が殺害されたといい、子どもたちの無言の訴えとなりました。

 首都キエフでも子どもたちの日常が奪われています。集合住宅には砲弾が打ち込まれ、地面には大きなクレーターができていました。

 ウラッド・キリエンコさん(16):「午前中に爆弾がここに落ちた。家族はとても怖がっていた。家もめちゃくちゃになったし、どうしたらいいのか・・・」

 このような状況のなかでも、がれきの中から宿題を拾い集めていました。

 ただ、現在のところ懸念されていたキエフ総攻撃はまだありません。

 キエフ在住、パルホメンコ・ボグダンさん:「きのうの朝方、撃ち落としたミサイルの残がいがアパートに落ちた。向かい側に友人が住んでいて、友人宅の窓ガラスが割れてしまった」「(Q.キエフへの総攻撃の懸念について)(総攻撃は)あればありますから、ウクライナ軍が優秀で食い止めていて、ないと思います。(攻撃の)音はするけど、キエフ市内は基本的に安全なんです」

 ロシアによるウクライナ侵攻から3週間。圧倒的優位とみられていたロシアはウクライナの激しい抵抗の前に首都キエフをはじめ、主要都市を攻め落とせずにいます。

 ロシア軍が制圧した地域でもウクライナの抵抗は続いています。

 ウクライナ軍によりますと、新たにロシア軍の司令官を殺害したといいます。

 ウクライナ軍はロシア軍が制圧していたへルソン州の空港に砲撃を行い、南部の前線指揮所を破壊したといいます。

 ウクライナの侵攻を指揮しているロシア軍の将官は20人いるとされ、侵攻から約3週間で5人の将官が死亡し、4人に1人が死亡するという異例の事態になっています。

 アメリカのシンクタンクによりますと、ロシア軍のなかには戦場に行くのを避けるため自らを傷付けて負傷兵になる者が増えていて、士気の低下が深刻化しているといいます。

 日本時間の19日朝、ゼレンスキー大統領は新たな動画を公開しました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「私の言葉を特にモスクワに聞いてほしい。会って対話する時が来たのです。対話こそが、ロシアにとってもダメージを減らせる唯一の方法だ」

 ゼレンスキー大統領はプーチン大統領に対して「会って話す時が来た」と停戦に向けた首脳会談の開催を呼び掛けました。

 戦況が膠着(こうちゃく)しているなか、懸念されているのはロシア軍の生物兵器使用の可能性についてです。

 ロシア、ネベンジャ国連大使:「ウクライナとアメリカが生物学分野で協力していた証拠がある」

 アメリカ、トーマスグリーンフィールド国連大使:「ロシアは違反行為の責任を他国にすり付けるようなことを何度も何度もくり返している。私たちはロシアがウクライナ国民に対して生物・化学兵器を使う可能性があると思っています」

 18日の安保理会合ではロシアが独自に作成した人道支援決議案の採決を取る予定でしたが、侵攻の責任などが盛り込まれず、欧米の批判を受けて取り下げました。

 アメリカ、トーマスグリーンフィールド国連大使:「ロシアは常任理事国の責任を果たさず、特権を乱用している」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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