悲劇の人形劇団にサプライズ トラック盗難のその後を追跡(2022年3月17日)

悲劇の人形劇団にサプライズ トラック盗難のその後を追跡(2022年3月17日)

悲劇の人形劇団にサプライズ トラック盗難のその後を追跡(2022年3月17日)

 悲劇に見舞われた人形劇団に希望の光です。

 劇団こぐま座・山本重男代表(60):「今回はありがとうございました。なんとお礼を言っていいやら」

 17日、あの悲劇の人形劇団が新たな一歩を踏み出しました。

 覚えているでしょうか、1月にトラックが盗まれた創立して53年目の人形劇団「こぐま座」です。

 劇団こぐま座・山本重男代表:「(コロナ禍で)講演が激減している状態でした。さすがにトラックをとられた時はもしかしたら駄目という感じになった。廃業の危機・・・」

 SNSで呼び掛けたことでトラックはいち早く発見されましたが、無残な姿に。

 エンジンは掛けられない状態になっていました。すると・・・。

 劇団こぐま座・山本重男代表:「『うちのレッカー使って下さい』と大変ありがたいメッセージが届いた」

 約20万円はかかるレッカー移動を無償で引き受けてくれる解体業者が現れたのです。

 金沢商会・金澤壽幸会長:「可愛い子たちがこの劇を見てすごく喜ぶんだろうなと思って。何とかしてあげたい気持ちが最初でした」

 その後も寄付金が送られてくるなど、支援の輪は広がり続けました。

 しかし、劇団の苦境は続いています。

 劇団こぐま座演出部・山本周平さん(30):「このバツが付いているところは全部キャンセルになったところ。楽しい時間を届けられたらと思うけど、もどかしさはあります」

 トラックに積んでいた人形は無事に戻ったものの、コロナ禍で披露する機会がほとんどないのです。

 劇団こぐま座・小西健吾さん(42):「(劇で)使うものはすべて一から手作り」

 劇団こぐま座・衣装スタッフ:「万が一(公演が)始まりそうになった時には綺麗な衣装で皆さんに見せてあげたいなって」

 今は動画を製作するなど新たな分野に挑戦する日々。そんな劇団に今月17日、思いもよらぬ支援が・・・。

 劇団こぐま座・山本重男代表(60):「今回はありがとうございました。なんとお礼を言っていいやら」

 苦境を知った引っ越し業者がトラックを寄付してくれたのです。

 アップル引っ越しセンター・文字放想代表:「(以前)トラックが盗まれたことがあって、せんえつながら気持ちが分かる。お役にこのトラックが立てばそれ以上のことはないです」

 一時は廃業も考えた人形劇団の新たな幕開けです。

 劇団こぐま座・山本重男代表:「全国回れることになりましたので、また楽しみに待って頂けたらと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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