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発射直後に失敗か・・・北朝鮮が飛翔体 米全土を射程ICBMの可能性(2022年3月16日)
北朝鮮が16日朝、飛翔(ひしょう)体を発射したと韓国軍が発表しました。専門家はICBM(大陸間弾道ミサイル)ではないかと見ています。
16日午前10時すぎ、総理官邸に緊張が走りました。
岸田総理大臣:「(Q.北朝鮮がミサイル発射との情報があるが?)報道は承知しております。今、情報収集中です」
この直前、韓国軍の合同参謀本部は「北朝鮮が未詳の飛翔体を発射した」と発表。ただ、関係者によれば「発射直後に『失敗』したと推測される」といいます。
北朝鮮による発射は今年10回目ですが、「失敗」はなく、さかのぼっても珍しいケースと言えそうです。
専門家によれば、この飛翔体は、すでに公開されているICBMの可能性があるといいます。
元海上自衛隊自衛艦隊司令官・香田洋二氏:「いわゆる『モンスター』と『怪物』と呼ばれてるんですけど、(発表したなかで)このICBMだけ実際に発射をしてませんでした。北が狙ってる『究極のICBM』というふうに考えられる」
北朝鮮は先月27日と今月5日にも発射し、日本政府によれば、これもICBMでした。
なぜ、今回は失敗したのか・・・。香田氏によれば、このミサイルは3段型とみられ、前回は「1段目だけ」を発射した可能性があります。
一方、今回は2段目や3段目を積む形だった可能性があるといいます。成功すればアメリカ全土が射程に入るとみられます。
元海上自衛隊自衛艦隊司令官・香田洋二氏::「いわゆる1トン程度の核爆弾を積んで、射程として1万キロから1万5000キロ、米本土まで確実に発射距離に捉える」
ICBMの実験は2018年の米朝首脳会談以降、停止していました。しかし、北朝鮮は今年1月、「アメリカによる敵視政策と軍事的脅威が限界点に達した」として見直しを宣言していました。
香田氏によれば、北朝鮮は「ウクライナ情勢」に乗じてアメリカに圧力を掛けている可能性もあるといいます。
元海上自衛隊自衛艦隊司令官・香田洋二氏:「やはりアメリカは核大国であるロシアが絡むウクライナということで相当なエネルギー、資源をつぎ込んでウクライナ問題の解決に今、動きを取ってるということは間違いないと思います。そのような時に北朝鮮が新たな脅威を世界に示して、アメリカと交渉したい。政治外交面での狙いというのは相当、大きいと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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