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安倍元首相銃撃裁判「信仰する宗教は旧統一教会」山上被告の母が初出廷 明恵夫人が心情綴った上申書も
3年前、奈良市の路上で選挙の応援演説中だった安倍元首相を銃撃して殺害した罪などに問われている山上徹也被告。7日目の裁判となった13日の法廷では、弁護側の立証が始まり、山上被告と母親や妹とのメールのやり取りが読み上げられました。
山上被告が母親に送ったとみられるメールには。
山上被告ものとみられるメール
「まともな親の顔をしているのはおかしい」
「なんならあなたを殺して保険金をもらおうか」
「俺をどう扱ったか忘れない」
「俺はお前をおとしめ後悔させてやる」
今回の裁判で大きな争点となっているのが、『母親の旧統一教会への多額の献金』が事件にどう影響したかです。
母親が旧統一教会に入信したのは1991年、山上被告が小学生のときでした。
◆山上被告の伯父
「入会動機ですね。(昭和)59年末に夫(山上被告の父)が自殺していますね。2番目が長男(山上被告の兄)が小児がんなんですよね。この抗がん剤投与によって右目失明しているんですよ。さらに脳に転移しましたからね。そのころ(母親は)ふらふらだったから」
「(母親は)入会とほぼ同時に2000万円献金、さらにすぐ3000万円、そのあと3年後くらいに現金で1000万円。その原資は(山上被告の父の)保険金。命の代償です」
母親が教団に献金した金額は1億円に上り、家庭は経済的に困窮。山上被告は大学進学を断念しました。
さらに2015年には、母親の献金などを恨んでいた兄が自殺。山上被告は弁護側の関係者に対し、この兄の死が大きな転機になったと打ち明けたといいます。
◆山上被告(関係者による)
「兄の死までは自分の人生を生きようと思っていた。旧統一教会に恨みを募らせたのは、兄の死に対する母の理解が原因」
そして始まった13日の法廷。検察側が証拠として提出したのは、亡くなった安倍元首相の妻 昭恵さんの上申書です。
◆安倍 昭恵さん
「夫は私にとってかけがえのない人。夫の死は運命だったと受け止めた。夫を失った悲しみは昇華しない。ただ夫に長生きしてほしかった。 それが今の心情です」
そして、事件以降、公の場で発言するのは初めてとなる山上被告の母。被告本人を前に法廷で何を語ったのでしょうか。
■奈良地裁前から最新情報
(尾木水紀記者)
冒頭、安倍元総理や家族に対する謝罪があった後、弁護士から今信仰している宗教はありますかと質問されました。それに対し母親は「旧統一協会です」というふうに答えていました。
その後、時系列に沿って話が進んでいまして、夫が自殺した時の状況ですとか、兄が病気をして大変だった時の状況が詳細に語られています。
そして旧統一協会に入信をしたきっかけについても質問が及びました。これについて母親は、「家にいたら若い女性が訪ねてきて、ご家族元気ですか」というふうにたずねられたと。その際に兄の病気の話をしたところ、「一度姓名判断を受けたときに、家系を見たらいいですよ」というふうに言われまして、数日後に旧統一協会の関連施設に訪れたということです。
わずかその約1ヶ月後には、2000万円を献金したということなんです。
なぜ出会ってわずか1ヶ月でそれほど多額の献金をしたのかと問われました。すると「私は当時非常に心を痛めていたんだ」というふうに語っていました。
山上被告の様子は、山上被告からもおそらく母親の姿は見えない状況ではあるんですが、うつむき加減で表情を変えずに母親の話を聞いていました。
■謝罪、入信した動機…法廷で母親が語ったこと
(中谷しのぶキャスター)
中継でお伝えしました。次々と母親の証言が入ってきています。
今中継にもありましたように、今信仰している宗教はありますかと問われ、「旧統一協会です」と答えたということです。
そして入信のきっかけについても話が及びました。訪れた女性に家族の病気の話をすると、姓名判断をして、その1ヶ月後には2000万円を献金したと。
その献金の理由について問われると、「非常に心を痛めていたからです」と答えたということです。
ここまで聞かれて、横須賀さんいかがですか。
(横須賀ゆきの解説委員)
病気の子どもがいるご家庭の子どもたちって、結構取材している中で、宗教が救いになるケースってあるんですよね。宗教はやっぱり人の心を救う存在であってほしいのに、今回こういう出来事が起きてしまったと。
旧統一協会は、やっぱり山上一家に与えた影響から、今度はなぜ安倍さんを狙ったのか、殺人の動機の解明こそが、とても難しい立証になってくる。
今弁護側は情状酌量を狙う立証をしてますから、検察側からの母親に対しての逆質問ですね。この内容ややり取りというのも、本当に焦点になってくると思います。
(中谷しのぶキャスター)
そして気になる母親の証言を聞いている山上被告の表情なんですが、母親は今日パーティションで区切られていますので、母親の表情や姿を見ることはできない中ですけれども、山上被告本人はうつむき加減で、表情を変えずに、母親の言葉を聞いていたということです。
母親は、謝罪の言葉も話しています。
本来は事件が起きたときに、すぐ謝罪すべきだと思っていたけれども、なかなかできなかった。
安倍昭恵さんにもお詫びしたい。国民の皆さんにもお詫びしたい、という言葉が聞かれました。
法廷で初めて証言をしました、「大変な事件を起こしたことを申し訳なく思う」という言葉です。
息子への思いですとか事件への思い、そして信仰への思いなどもこれから出てくるものと思われますが、今日さらに明らかになったのが、弁護側が明かした山上被告が母親に送ったとみられるメールなんです。
■強い恨みも…山上被告と母親のメールのやり取り
『なんならあなたを殺して保険金をもらおうか』。これも強い恨みが感じられる文面です。
今回、この母親の証言が鍵を握るわけなんですが、山上被告本人が、母親が多額の献金を行い旧統一協会に恨みがあったと話していることが発端に、弁護側は横須賀さんからもあったように、母親の信仰が事件に影響を与えたのではないかとして情状酌量を求めている状況です。
弁護側の冒頭陳述にもあります、これだけの家庭環境の背景ですね。母親の自己破産であったり、山上被告自身も自殺未遂を図ったり、お兄さんも自殺を図ったり。
やはり今回は裁判員裁判ということで、裁判員の皆さんの判断の難しさというところも量刑がね、本当にありますよね。
(横須賀ゆきの解説委員)
プロでも量刑判断が難しい。それだからこそ弁護側も検察側も、それぞれの証人を立てて、情状酌量あるいは量刑を重くすることを狙っているので、今後の証人も含めてやり取りが大注目ということと、旧統一教会というものがどんな宗教団体だったのか。
今の韓国では、『ハン・ハクチャ総裁』の裁判がある。日本では安倍元総理の裁判。それから、そもそも解散命令をめぐる裁判も今行われている。今、3つの裁判が同時並行で行われようとしているわけです。
皆さんこの宗教と政治の関わり方も含めて、人の心に与える影響にも注目していただきたいと思います。
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