初の女性首相が誕生　奈良県出身の高市早苗氏を第104代首相に選出　国会は緊張感と高揚感に包まれる

初の女性首相が誕生　奈良県出身の高市早苗氏を第104代首相に選出　国会は緊張感と高揚感に包まれる

　21日午後、国会で首相指名選挙が行われ、自民党の高市早苗総裁が、第104代首相に選出されました。

　「高市早苗くん237」（過半数は233）
　「高市早苗くんを、内閣総理大臣に指名することに決まりました」

　国会では、きょう（21日）午後、首相指名選挙が行われ、自民党の高市早苗総裁が第104代首相に指名されました。高市氏は奈良県出身で、憲政史上初となる女性の首相です。

　連立を組むことになった日本維新の会だけでなく、無所属系の議員数人も高市氏に投票したとみられ、衆議院では、1回目の投票で過半数を獲得しました。

　この後、新たな閣僚名簿が発表され、夜には、高市内閣が発足する見通しです。

◇◇◇◇◇

（黒木千晶キャスター）
　首相官邸前から最新情報を中継でお伝えします。

（取材・報告＝中谷しのぶキャスター）
　私の後ろに見えているのが首相官邸です。つい先ほど、午後3時35分頃に、首相に選出された高市氏が官邸の中に入っていきました。今も多くの報道陣が待ち構えていますが、高市氏が官邸の中に入っていくと、たくさんのフラッシュが沸き起こりました。この後も、車がどんどんと官邸の中に入っていく見込みです。今後のスケジュールですが、与党の党首会談、そして閣僚名簿の読み上げが、この首相官邸で行われる見込みです。

　きょう1日、政党幹部の方々に取材しますと、三者三様の様子が伺えました。 まず自民党の高市氏ですが、午前11時半頃に自民党本部から両院議員総会の会場に向かう姿を、目の前で見ました。勝負カラーのブルーのジャケット姿で、かなりお痩せになったという印象でした。表情は固く、緊張感に満ちて引き締まっていました。

　その後、首相経験者の方にも話を伺うことができました。その方は高市氏を総裁選で支持した人ではないんですが、ただ今回の政権、国民の期待も高まっているのではと、そういう人からも声が上がっていました

　一方で今回、連立を解消した公明党です。高市氏が首相に選出されて、約1時間後に公明党の挨拶回りが行われました。公明党の斉藤代表は笑顔で高市氏を迎え入れて、「建設的な議論をしていきましょう」と話しかけ、 高市氏は「よろしくお願いします」と、お互い笑顔で固い握手を交わしていました。その笑顔からは、これからも大人な対応をしている雰囲気もありつつ、これからも連携していくような可能性を感じさせるような満面の笑顔でした。

　一方で今回、連立に入った維新の執行部経験者の方にも、この首班指名選挙の後に話を 聞きますと、「これまでずっと自民党と闘ってきたので、高市首相が選ばれたことに複雑な気持ちもある。ただ腹をくくっていきます」と決意に満ちた表情で話をされていました。

　きょうの国会は1日を通して緊張感に満ちていましたが、何か大きく変わるのではないか、そういった高揚感に包まれている、そういった雰囲気も漂っています。

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