インフルエンザ大阪で流行期入り 例年より2か月早く 予防接種に子ども向けのスプレー型のワクチン

インフルエンザ大阪で流行期入り 例年より2か月早く 予防接種に子ども向けのスプレー型のワクチン

インフルエンザ大阪で流行期入り 例年より2か月早く 予防接種に子ども向けのスプレー型のワクチン

 大阪府は先週、去年より2か月ほど早くインフルエンザの流行期に入ったと発表しました。流行期入りの目安となるのが、定点あたりの患者数が「1」より上なのですが、きょう(9日)、先週(9/29~10/5)の最新の患者数が発表され、「1.66」人と上がってきています。
 なぜ、今年は流行が早いのか?例年より早めの対策が重要となる中で、接種の負担が軽減されるワクチンに注目が集まっています。

 大阪府東大阪市の小児科クリニック。3歳の男の子が発熱などを訴え受診しましたが。

 藤戸小児科・藤戸敬士 院長
 「こちらがインフルエンザの検査になります。Aにラインがばしっと出ています。だからA型のインフル。結論からいうとインフルエンザのA型にかかっているということになります」

 冬に流行するイメージのあるインフルエンザですが、大阪府は10月2日、例年より2か月ほど早い「流行期入り」を発表しました。

 子どもが感染した母親
 「2週間とか3週間くらい前にコロナが流行っているよと聞いていたんですけど、インフルエンザは初めて聞きました」

 藤戸小児科・藤戸敬士 院長
 「9月の末くらいになってから、学級閉鎖が起こるくらい複数に伝播してきている」

 なぜ今年は、こんなに流行するのが早いのでしょうか。

 りんくう総合医療センター・倭正也 センター長
 「本当に今年は暑かったので、エアコンの中で皆さん過ごされる。そうなると換気もできない。空気も乾燥しますので、非常にウイルスにとっては都合がいい」

 エアコンの涼しさが逃げないように、閉めきった部屋で長時間過ごすと感染リスクが高まるということです。

 また、ほかの原因として考えられるのは…。

 りんくう総合医療センター・倭正也 センター長
 「インバウンドがかなり増えています。ニュースにもありましたように、8月大阪・関西万博が大盛況で、ありがたいことに(海外からも)たくさん来ていただいている。手洗い、うがい、マスクを付けたりとか、そういったことがなかなか十分にされなくなってきている。暑いことがあってか、そういった影響があるところに外から入ってきたり、若い方に広まると、去年ほど広まるかわからないですが、大きな流行になる可能性があります」

 一方、流行を抑えるために重要となる予防接種にはある変化が…。

 注射ではなく、鼻の中に吹きかけるタイプのインフルエンザワクチン。去年、2歳~18歳の子どもを対象に接種が始まりました。

 従来の注射に比べ、針がないため痛みが少なく、注射の場合は2回行わなければいけない子どもの予防接種を、1回で済ませることができます。

 「痛くない」

 (Q:どうだった?)
 「普通の鼻シュッシュ」
 (Q:注射とどっちが痛かった?)
 「注射の方がいっぱい痛かった」

 子ども向けとして注目を集めるスプレー型のワクチン。“痛くない”一方でデメリットも。

 藤戸小児科・藤戸敬士 院長
 「(点鼻型は)生ワクチンになりますので、(弱毒化した)本当のウイルスが入っている。免疫の弱い人には使えないなど、一部制限が出てくる」

 早くも流行期に入ったインフルエンザ。早めの対策が重要です。

■インフルエンザ 早い流行期入り なぜ?対策は?

(中谷しのぶ キャスター)
 今年の流行の傾向なんですけれど、今シーズンのインフルエンザは『流行がダラダラ長引く』ことが特徴だということです。

 どういうことかと言いますと…

 例年は12月から流行期間が始まり、2月あたりがピークになるということですが、今年は10月から流行期間が始まっているので、半年間流行が続く。

 理由としては、猛暑に加えて、やはり万博などでインバウンド客が増加していること。また、インフルエンザ流行国から流入の可能性もあるということです。

■痛くないワクチンとは

 ワクチンがいま、負担の少ないものが出てきているということです。

 従来ですと、注射型のワクチンです。子ども用は接種回数が2回、価格はこのように(1回目:4000円、2回目:3000円)なっていて、有効期間は約5か月。

 鼻スプレー型は、対象が2歳~18歳と決まっていて、接種回数は1回で済むというのが大きいです。

 有効期間も注射型に比べて少し長い、約6か月以上ということです。メリットは、もちろん痛くないということ。デメリットは、弱毒化したウイルスを使っているので、咳・鼻水などの副反応が出る恐れがあるということです。

 大阪では去年に比べて2か月早く流行期に入っているということですので、皆さん十分気をつけていきましょう。
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