【解説】スズメバチ活発化「猛暑」影響か 対策と注意点は? これからの時期に嫌~な〇〇にも注意必要

【解説】スズメバチ活発化「猛暑」影響か 対策と注意点は? これからの時期に嫌~な〇〇にも注意必要

【解説】スズメバチ活発化「猛暑」影響か 対策と注意点は? これからの時期に嫌~な〇〇にも注意必要

身近な危険生物・スズメバチ。今年は、ある異変が起きています。

 厳しい暑さが続く中、活発な活動を見せる、スズメバチ。複数回刺されると、命にかかわる恐れもある身近な危険生物です。

 ハチ駆除業者
 「2匹見てるじゃないですか。こっちの様子うかがっているんです」

 これまで以上に私たちの生活圏をおびやかしているスズメバチ。一体なにがーー。

 取材班は、巣の駆除を担う業者に同行しました。向かったのは、兵庫県の住宅街。

 玄関のすぐ近くに20センチほどの巣。スズメバチが頻繁に出入りする様子が。

 依頼した人
 「全然気づかなくて、下を向いて歩いていた」

 玄関のすぐ近くに、20㎝ほど巣。スズメバチが頻繁に出入りする様子が。

 ハチ駆除業者
 「窓とか開いていたら全部閉めてもらって、入ってきたら危ないので」

 Q:いつごろ気づいたか?
 依頼者
 「全然気づかなくて、きょう電気のメーターの取り換えにきた業者さんがありますよと。怖いです。誰かが刺されたらというのが」

 防護服に着替え、早速作業にとりかかります。スプレーをかけると、すぐにハチたちが出てきます。

 Q:巣の中にどれぐらいハチがいますか?
 ハチ駆除業者
 「100匹いないかどうかという感じです」

 スズメバチは、攻撃を受けると、匂いでコミュニケ―ションをとり、巣を守ります。

 ハチ駆除業者
「最近暖かいんで、時期的にも10月終わりとかまであったりもしますね、ハチの駆除は」
「去年よりかは、ちょっと多い気はしますけどね」

 住宅地での依頼も多く、今年は1日4~5件回るときもあるといいます。

 玉川大学 学術研究所 ・小野正人 所長
 「暖かい年ですと、女王バチが巣作りを開始する時期を早める。夏に大きな巣がたくさん見つかるようになることなどから、駆除依頼が多くなる」

 今年の天候がスズメバチの増加を招いていました。

 取材班が次に向かったのは、奈良県の住宅街。デッキの下に作られたコガタスズメバチの巣。

 ハチ駆除業者
 「今2匹見てるじゃないですか?あれはこっちの様子を伺ってるんです。こっちが近づいたら、奴らが出てきて仲間に知らせてワーッと出てくる」

 まだ巣まで距離がありますが、ハチたちはすでに警戒態勢です。刺激を与えないよう、慎重に駆除をおこないます。スプレーをかけると、巣の中から羽音が。

 巣は取り除かれましたがーー。

 カメラマン
 「戻ってきた、巣に戻ってきました」

 外に出ていたハチが巣に戻ってきてしまいました。1週間ほどは、注意が必要だということです。

 身近に迫るスズメバチの危険。実は、我々の生活が要因の一つに。

 玉川大学 学術研究所 ・小野正人 所長
 「家庭から出るマグロの刺身の残りだとか、缶ジュースの中に残った糖分だとか、人間の生活から出るような残り物のようなものもエサとして利用できる。スズメバチというのは、人が作った環境の中にうまく自分たちが住める」

 そして、活発になるこの季節、スズメバチがある行動をしていたら、特に注意が必要です。

 玉川大学 学術研究所 ・小野正人 所長
 「身の回りに、ホバリングと言いますけど、まとわりつくように飛ぶような状況になったときには、近くに巣があるというふうに認識して、決して刺激を与えてはいけない」

 国内では、年間20人近くがハチに刺されて、命を落とします。クマによる死者は5人程度で、比べるとかなり大きい数字です。

 もしスズメバチに“ハチ”合わせ、刺されてしまったら――。

 玉川大学 学術研究所 ・小野正人 所長
 「毒を吸引して出すというようなことをすると初動対応としてはいいと思います。 その時に口で吸うのは、絶対にやめたほうがよくて、口の中に傷口があったりすると、そこから毒が入ってしまいますので」

 また、これからの季節、更なる警戒が必要だと言います。

 玉川大学 学術研究所 ・小野正人 所長
 「暖かい秋が、ずっと続くとなると、ハチの活動はそのまま続く可能性がある。11月の最初のころまでは気を付けたほうがいいと思います」

■暑い時 スズメバチは巣の外に急増

■黒木千晶 キャスター
 今スズメバチの恐ろしさというのを、専門家の方に解説していただきましたけれども、やはり巣とかを見つけたら絶対に近づかないということが大事です。

 ハチなども猛暑に注意が必要だということです。やはり猛暑が影響しているということで。普段は、巣の外に2・3匹しかいないんですけれども、暑いと蜂が、たくさん外に出て、羽ばたきで巣の中を冷まそうとするそうなんです。

 ですので、たくさんの蜂が巣の外にいるということになりますので、普段よりも外にたくさんいるので、いつでも攻撃できてしまうということで、暑い時は刺激を与えると、攻撃される可能性が高くなってしまうということで、注意が必要になってきます。

■スズメバチの対策・注意点は?

 では、対策としてどういったことに気をつけたらいいのでしょうか。

 まず、『巣を作りやすい場所というのを覚えておく』といいと思います。

 天井裏、とぶくろの中、軒下、腕木鉢、床下、こういったところにも注意が必要ですし、お庭がある方とか、木の枝、木の穴、生垣なんかにも注意が必要だということです。

 専門家の方によりますと、スズメバチの出入りを確認したら、自分で駆除をするのではなくて、自治体や駆除業者に連絡をするように。

■高岡達之 特別解説委員
 やっぱり、なかなかどこに目を向けたら気づくのかっていうのが、スズメバチの場合、私も見つけたことはありますけれど、難しいのはこういうところなんです。先ほど映像でもありましたけど、生垣の中なんかいると分かんない。

 だから今、黒木さんが説明しているように、飛んでるということを一つのサインとして、見ていただきたいと思います。

■黒木千晶 キャスター
 それから、『刺激しやすいもの』というものも、こちらにまとめてあります。

 黒い服や大きな動き、大きな音というのは、刺激を与えやすいということです。

 それから、意外なところで言いますと、”匂い”です。

 化粧品や香水、整髪料、こういった匂いにも敏感に反応するということで、注意が必要になります。

■猛暑の影響 嫌~な〇〇 今から注意が必要

 では続いて、注意が必要なものをこちら見ていきましょう。

 秋でも”蚊”ということで・・・

 どういうことなのか、まずは映像をご覧いただきたいと思います。こちらは、箱の中の温度を24度と35度に変えて、どれだけ蚊に吸われるかを検証した映像になります。

 涼しい箱では、まもなく蚊が吸い始めたんですけれども、5分ほど実験を続けた結果、暑い箱では0匹だったのに対し、涼しい箱では3匹に吸われる結果となったということです。

 どういうことかと言いますと、今年猛暑です。暑いと蚊は活動量が下がるそうです。

 秋が、まだまだきっと暑いだろうと言われていますけれど、こういった25度から30度くらいになってくると、活動量が上がってくるので、ちょっと蚊に注意が必要だということです。

■高岡達之 特別解説委員
 これ皆さんお気づきですか?今、まだ残暑でしょ。(25度~30度は)クーラーを適温にしたお部屋の中なんです。

 うちの家なんかでも、ゆうゆうと蚊が、外から入ってきて、元気に活動しちゃう。捕まえてみろと言いかけた飛び方。あれはクーラーです

■黒木千晶 キャスター 
 むしろこれからの時期に、蚊には注意が必要だと言うと、本当に日本の気象に色々影響が出てるなと思います。

 秋は、雨が降りまして繁殖しやすく、気温も下がって、蚊の活動が活発化するということです。さらに、卵を産むために、秋の蚊は血を吸う力が強くなる・頑張るということなので、10月下旬まで対策が必要だということです。皆さん、こちらもお気をつけください。

■高岡達之 特別解説委員
 水が溜まってるような、外の植木鉢なんかも、本当にこまめ捨てないと、あっという間に、ボウフラが湧いて、蚊になるということです。

■命に関わる危険性のある”マダニ”に注意が必要‼

■黒木千晶 キャスター
 さらにこちらです。”鹿との触れ合い”にも、注意が必要だということで・・・どういうことかと言いますと。

 猛暑で、マダニが野生動物についている。野生動物が、餌がなくなって市街地に出てきていると。そういった野生動物についている”マダニ”に注意が必要です。イノシシとか鹿とか。奈良県としては、鹿に触らないように注意を呼びかけています。

 では、マダニの何に注意が必要なのかと言いますと。マダニ感染症『SFTS』というものに、注意が必要です。

 感染症を持つマダニは、1%程度しかいないのですけれども、もしこの感染症が発症した場合、致死率は10%から30%程度と言われていまして、ご高齢の方は、特に危険となっています。感染した方も、過去最多の149人になっています。潜伏期間は、長くて2週間なので、もし発熱などがあって、「ちょっと最近、山の方に行ったな」とか「もしかしたらマダニに噛まれたんじゃないかな」という心配がある方は、ぜひ病院に行くようにしてください。

 専門家も指摘しています。

 地球温暖化で、餌などがなくなって、『SFTS』を持つマダニの生息範囲が、全国に広がっています。マダニが、ペットを刺して、動物から人に感染する。または、人から人に感染するということもあるそうなんです。マダニに刺されないために、『山に入る時は、肌を露出しないこと』など注意が必要だと思います。

■高岡達之 特別解説委員
 確かに、黒木さんが説明したように、野生動物は媒介をします。運びます。お気を付けいただきたいのは、ワンちゃん・ネコちゃんです。

 都会でも、公園で少しヤブが伸びているところいますから、マダニは。はっきり私も見つけたことがあります、肉眼で確認できます。人間のお肌…
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