311後に届けられた「巨大絵画」 ウクライナの子どもたちの「平和への願い」(2022年3月11日)
東日本大震災から11日で11年です。
福島市役所のロビーに展示されているウクライナの子どもたちが描いた絵。
日本側には福島第一原発と広島の原爆ドーム。ウクライナ側にはチェルノブイリ原発。
2つの国が手をつないだ人たちで結ばれています。
絵を見た人:「違う国だけど助け合おうという絆とか、優しさみたいなものもあって全部詰まってるなって思いました」
この絵が描かれたのは5年前のこと。
首都キエフのほか、東部のドネツクやルガンスクなど総勢約100人の子どもたちが平和への願いを込めて描いた5枚の絵のうちの1枚です。
絵の制作に関わり、保管していた渡辺実さん(65)です。
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、5年前に絵を描いた子どもたちに思いを寄せています。
5枚の絵を保管する渡辺実さん:「ウクライナの人たちが本当に親日で日本のことをよく知っていて、それに比べて日本ではウクライナのことがほとんど知られていない。今、ウクライナを応援しようという日本の方が出てきているなかで、1つのきっかけといいますか、この子たちの作った気持ち。こういう思いを感じて頂けたらなと思います」
絵は渡辺さんの地元の静岡県富士宮市で展示された後、11日に福島や東京など5つの都市でそれぞれ1枚ずつ同時に展示されました。
平和をイメージする29枚で構成された絵はキエフの姉妹都市の京都市に、虹の中で平和に暮らす地球を描いた絵は長崎市の爆心地公園に。
広島の原爆ドームの対岸に展示されたのは、地球上に存在する5つの大陸が1つの木によって支えられている絵です。
それぞれの絵の大きさは20世紀を代表する画家・ピカソが戦争に抗議し、その悲惨さを描いた作品「ゲルニカ」と同じ。
ウクライナの子どもたちが手掛けた絵は「キッズゲルニカ」と呼ばれています。
5枚の絵を保管する渡辺実さん:「3月11日は当然、東日本大震災の記憶を忘れないという大切な日ですけれども、今年はやっぱり特別だと思うんですよ。『連携』を願って描いて頂いた平和の画を飾ることで、ウクライナへの共感といいますかね。そういうものを広げていけたらなと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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