5歳児床下に遺棄の母親 「子どもを守る」と住居転々

5歳児床下に遺棄の母親 「子どもを守る」と住居転々

5歳児床下に遺棄の母親 「子どもを守る」と住居転々

埼玉県本庄市で5歳の男の子の遺体が、住宅の床下に遺棄された事件。逮捕された母親が「子供を守る」と家を出て、友人宅に身を寄せていたものの、その後、共に逮捕された男の自宅に移っていたことがわかりました。

埼玉県本庄市の住宅の床下から遺体で見つかった柿本歩夢くん(5)。今月5日、その遺体を遺棄したとして、母親の柿本知香容疑(30)と丹羽洋樹容疑者(34)らがあわせて3人が逮捕されました。

現場となった住宅は、丹羽容疑者の自宅。柿本容疑者と丹羽容疑者の関係が少しずつ分かってきました。

歩夢くんが通っていた保育園によりますと、柿本容疑者は、おととし7月ごろ、歩夢君を連れて当時暮らしていた家を出たといいます。その理由について、柿本容疑者は保育園に対しこう説明したといいます。

柿本容疑者
「歩夢を守るために家を出る」

そして、身を寄せたのが、同じ保育園に子どもを通わせていた友人の家でした。もともと住んでいた家を出た柿本容疑者と歩夢くんになにがあったのか?

児童相談所によりますと、おととし7月、柿本容疑者は、夫婦げんかについて自ら警察に通報していました。警察が駆けつけると、そこには、当時3歳だった歩夢くんとみられる幼い子どもの姿が。

警察から連絡をうけた児童相談所が柿本容疑者に対し、「子どもの前で夫婦げんかをすることは、心理的虐待にあたるから、絶対にやめるように」と指導したところ、柿本容疑者は納得し、こう応じたといいます。

柿本容疑者
「子どもは私が育てたい」

こうして歩夢くんと2人での生活の場を探すようになったとみられる柿本容疑者。歩夢くんが通っていた保育園の関係者は2人の様子をこう振り返ります。

保育園の関係者
「柿本容疑者は歩夢くんにいつも優しかった。しかし、丹羽容疑者と生活するようになってからすべてがかわった」

警察によりますと、2人は、去年1月から、遺体の遺棄現場となった丹羽容疑者の自宅で生活するようになっていたということで、警察は、丹羽容疑者の家に身を寄せるようになった経緯など容疑者3人の関係性について調べています。
(10日16:57)

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