「安全なのは町に残ること」周辺に地雷で避難できず・・・(2022年3月9日)
ロシアメディアは日本時間の9日午後4時から攻撃を停止し、キエフやハリコフなど5つの都市に新たな「避難ルート」を用意すると報じました。
夜間の攻撃で子ども2人を含む21人が死亡した数時間後に始まりました。
8日に始まった、スムイからポルタワへの人道回廊での避難。
ウクライナ政府によりますと、一般市民5000人が避難したといいます。
一方で、スムイ州知事は最初の避難バスの車列は160台のロシア軍の車列に遭遇したと話しています。
安全に避難できるかは、まだまだ不透明です。
そして9日、ロシアは日本時間の午後4時からキエフやハリコフなど5つの都市に停戦を拡大し、攻撃を停止する「人道回廊」を提供するといいます。
ロシアのタス通信が政府高官の話として報じました。
ただし、前日の8日にはウクライナ外務省がマリウポリからザポリージャの間の人道回廊に向けてロシア軍が砲撃したと伝えました。
ウクライナのクレバ外相はこう批判しています。
ウクライナ、クレバ外相:「マリウポリの30万人を人質にとって、人道的な避難を阻止している」
激しい戦闘が行われたマリウポリ。
電気やガス、水道などのライフラインが遮断され、住民はぎりぎりの生活を余儀なくされています。
町のスーパーは空っぽ。商店では、物を持ち出す人々を店主が追い返そうと懸命です。
店主:「どこに入ろうとしているの?何を盗ってもいいと思っているの?」
住民:「お願いだから助けて!電気もない、食べ物もない、薬もない、何もないんです。住むところもなくなっちゃった」
警察官:「町の周辺はすべて地雷が埋められています。残念ながら現時点で最も安全なのは町に残ることです」
人道回廊で守られなければ、町から出られないというのです。
人々は小川や雪解け水から水をくみ、地下室に避難しています。
インターネットを使えないため、カーラジオから情報を得ているといいます。
遺体が回収されないままの町で、安全な避難の知らせを心待ちにしています。
一方、美しい街並みを残す南部の港湾都市オデッサ。まだ本格的な攻撃を受けていない街では、バリケードを作り徹底抗戦の姿勢です。
演奏で皆を鼓舞するウクライナ海軍。
ウクライナはオデッサを失うと、南の沿岸部のほとんどをロシア軍に制圧されることになり、海上物流への影響が出る可能性があります。
そんななか、ロシア側で驚きの法案が出されました。
海外メディアが報じました。
スペイン「ユーロウィークリー」:「ロシアで自国のウクライナ侵攻に抗議して逮捕された場合、ロシア人住民を強制的に兵役に就かせる法案が可決される可能性がある」
海外メディアによりますと、法案では「抗議して徴兵された人をウクライナに送るべきだ」と記されているといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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