【刑法改正案】懲役刑と禁錮刑を拘禁刑に一本化
刑務所での処遇が異なる「懲役刑」と「禁錮刑」を一本化した「拘禁刑」の創設や、侮辱罪の厳罰化を盛り込んだ刑法などの改正案が8日、閣議決定されました。
閣議決定された刑法の改正案では、刑務所で刑務作業をする「懲役刑」と作業の義務がない「禁錮刑」を一本化し、「拘禁刑」を創設することが盛り込まれました。
現状の「懲役刑」では刑務作業の時間確保のため、再犯防止の教育が十分にできないことが課題とされ、また刑務作業の義務がない「禁錮刑」の受刑者のおよそ8割が、希望して刑務作業を行っていることなどから、今回、刑を一本化し、受刑者の特性に合わせ処遇するのが狙いです。
今回の一本化に伴い、罰則として懲役や禁錮が定められている道路交通法など800以上の法律も、全て「拘禁刑」に切り替えられることになります。
拘禁刑への一本化は、改正案が今国会で成立すれば公布から3年以内に施行される予定です。
また、刑法の改正案では、ネットでの中傷対策として侮辱罪の法定刑を1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金に引き上げるとしています。
(2022年3月8日放送)
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