坊主頭にひげの異色の医師 自宅全壊で避難生活も孤立した集落で一人診療続ける 能登半島地震2か月

坊主頭にひげの異色の医師 自宅全壊で避難生活も孤立した集落で一人診療続ける 能登半島地震2か月

坊主頭にひげの異色の医師 自宅全壊で避難生活も孤立した集落で一人診療続ける 能登半島地震2か月

 能登半島地震から3月1日で2か月です。一時孤立集落となった輪島市町野町に、ただ一人の医師がいます。地域のために奮闘する理由とは。

 大石賢斉さん
「朝ごはん食べれました?」

 坊主頭にひげ。足元は素足に草履。少し「らしく」はないですが、男性はお医者さんです。

 大石賢斉さん
「痛いのは大丈夫ですか?」

 大石賢斉(まさなり)さん。43歳。
能登半島地震で一時孤立集落となった輪島市町野町で、ただ一人、診療を続けています。

 大石賢斉さん
「都会でやっているよりも、こっちで僕が動いていた方が、有効に僕というマンパワーを使えるのかなという感じがして」

 滋賀県大津市生まれ。関西の病院で外科医として勤務したのち、9年前、石川県町野町で医師をしていた父の後を継ぎました。

 大石さんの自宅は全壊し、診療所も半壊しました。自分自身も避難生活を送り、自宅の片づけをしながら避難所で診療を行っています。

 大石賢斉さん
「みんなで食べよう。めちゃくちゃうまそうやね」

 薬剤師などスタッフが派遣されていますが、あくまで、この地区の医師は大石さん一人です。

 がれきの片づけ中にガラスで手を切ったという男性がやってきました。

 大石賢斉さん
「押さえ気味にして(手当て)やってたんですね、それでOKです。完璧な処置ですよ。僕の入る隙間がないくらい完璧な処置ですよ」

 患者
「先生とお話すると、全て大したことないんですよ」

 大石賢斉さん
「そんなことないですよ」

 患者
「そうすると早く治ります」

 大石賢斉さん
「そうですか、良かった」

 患者の不安を解消するため、明るく丁寧なコミュニケーションをとることを大切にしています。

 1月末には、被災者の気持ちを少しでも和らげようと、避難所で餅つきをし、お雑煮を振る舞いました。

 大石賢斉さん
「不安に思うことがその人の力を著しく減じさせる、最も良くない要因なんです。安心してリラックスして、自分に自信を持っていけるんだってなったら、そういう風に力が湧いてくる」

 医師としての役割にとどまらず、町野町を支える大石さん。地域住民からも元気をもらいながら、今後も地域のために力を尽くしていきます。

 大石賢斉さん
「(避難者と)話していて元気になる姿を見るじゃないですか。すると僕も元気になるから、すごくいい関係性だと思う。そう思えているうちは続けていくだろうと思います」
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