ウクライナから避難の女性「勉強して、いい看護師に」2度目の年越し 新たな思い(2024年1月22日)

ウクライナから避難の女性「勉強して、いい看護師に」2度目の年越し 新たな思い(2024年1月22日)

ウクライナから避難の女性「勉強して、いい看護師に」2度目の年越し 新たな思い(2024年1月22日)

祖国から遠く離れた地で2度目の新年を迎えました。ウクライナ人女性のレナさんです。終わりのみえないふるさとの戦禍。それでも彼女は目標に向かって歩み始めていました。

2022年2月。ロシアによる侵攻が始まりました。レナさんが住む第2の都市・ハルキウは激しい砲撃にさらされていました。家族のもとを離れ、隣国ポーランドへ向かいます。

レナさん
「私は日本で暮らしたいし、仕事をしたいし、日本語の勉強をしたいです」

もともと日本のアニメや漫画が大好きだったレナさん。日本に行く支援をしてくれたのが、ポーランドに住む日本人、カスプシュイック綾香さんでした。その頃、レナさんは、全く日本語を話せませんでした。やりとりは翻訳機頼みです。

綾香さん
「日本にいつ行きたいですか?」

レナさん
「できるだけはやく」

来日後、語学学校で日本語を学びました。そして、2023年6月から、レナさんのことを知って連絡をくれた熊本市の動物病院で働いています。

レナさん
「もう出ないみたい」

大川さん
「もう出ないみたい?じゃあオッケー。ヨシヨシしてあげて」

治療のサポートや動物の世話が主な仕事です。慣れない一人暮らしでしたが、新たな仲間も。

レナさん
「これはタンジロウ。これはコツブです。」

ディレクター
「あの(猫の)名前が?」

レナさん
「ブシャ」

町中などで保護されたものの、引き取り先が見つからないペットたちです。

レナさん
「休みの日1人でいるのは寂しいけど、動物がいるときは気持ちが明るくなります」

故郷で動物も戦争に巻き込まれる様子を目の当たりにしたレナさん。今の目標は動物看護師になることです。

レナさん
「ウクライナで人々もちろんかわいそう。でも動物ももっとかわいそうと思います。動物はたとえば爆発聞こえる時は怖がる。でも何これ、わからない。クライナの動物も助けたい。だから頑張ります」

この日、大仕事が飛び込んできました。

大川さん
「レナ、5時になったら帝王切開が来ます」

イヌの出産にむけた手術です。

院長
「レナ、メス出して。新しいの」

そして、生まれてきた命。

レナさん
「無事に生まれました。オスとメスです」

飼い主
「ありがとうございます」

一方で、薬なしで眠ることができない日々が、今も続いています。

レナさん
「友達、家族のこといつも心配、いつも思い出す。悪い夢を見る、家族と戦争と…」

そんな彼女を元気づけたのは…ポーランドから来てくれた綾香さんでした。レナさんの大きな変化が感じられたといいます。

綾香さん
「自然と笑顔が出て。(初めて会った時と)全然違います。きっとレナも今自分がやりたいことができていて嬉しいと思うので、私も嬉しいです」

そして、迎えた2度目の年越し。職場の仲間に囲まれ新年を迎えました。院長と初めての初詣にも…

レナさん
「戦争終わることお祈りしました(今年は)いっぱい勉強して、いい看護師になりたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事