まるで“地中の波”液状化現象で町のあちこちが歪み…家の廊下は「まるで坂」能登地震【スーパーJチャンネル】(2024年1月17日)
今回の地震で液状化による大きな被害を受けたのが石川県の内灘町です。
■「もう住めない」道がゆがみ 家傾く
家に貼られた赤い紙。倒壊の危険があるため、もう住むことはできないと判断されました。
倒壊の危険がある家の住人
「これじゃ住めないなと思って。残念ですけど。何を悪いことしたんだろうって」
震度5弱の揺れを観測した、金沢市のベッドタウン・内灘町。地震後、液状化現象が起こり、町は壊滅的な被害を受けました。
道路は大きくひび割れ、盛り上がっています。駐車場の車はタイヤが見えなくなっています。男性の自宅も大きく傾きました。
住人
「(扉が)ひとりでに開いていく。自動ドアになっているところもあるし」
「これ以上傾いたら眠れない」
■自宅傾き「廊下が坂になっている」
被害があった住宅に倒壊などの危険はないのか。17日に行われたのはその調査です。赤は危険、黄色は要注意、緑は調査済みを表します。
応急危険度判定士
「(Q.この段差も?)元々ここにあった。これが地盤沈下で下がった」
県と町で3日かけて調査を行い、建物の被害状況を把握します。
応急危険度判定士
「(Q.これだけ崩れているのを見たことは?)ない。初めてです」
今後、家の調査を受けるという男性。
住人
「廊下は坂になっているし、通るだけで気持ちが悪くなる」
50年以上住んだ我が家。思いが巡ります。
住人
「複雑よ…。戻らない、戻れない」
■直後に泥水「建物が20センチ移動」
町を襲った液状化。揺れが発生した直後、地面が大きく波打ち、盛り上がります。ゆっくりとした揺れが数分ほど続いた後、濁った泥水が道路を覆い始めました。ゆがみ、変わってしまった道路。
別のカメラでも地震で地面にひび割れができた後、猫が逃げます。その1分後に泥水がじわじわと広がります。
宮前建設 金田稔治さん
「地盤がせり上がってしまったので、建物ごと20センチほど移動してしまった」
急に噴き出した泥水に住民は驚きを隠せない様子。2週間以上経ちますが、町は地震発生時のまま…。
住民
「(Q.この道路をよく使う?)しょっちゅう使う。この辺の住民は金沢方面への勤務が多いから」
内灘町を走る県道162号は住民にとって重要な道路ですが、今回の液状化で路面は波打ち、傾いています。以前の様子と比べると、見通しのいい真っすぐな幹線道路だったことが分かります。
それが今回の液状化で電柱は軒並み傾いて、車はひび割れた道路を走りづらそうに進んでいきます。
■ビル沈み「地盤が波打っている」
ガレージに駐車していた車も地面が盛り上がってしまい、車は浮いています。動かすのは困難な状況です。3階建てのビルは1階部分が沈み、エントランスは半分ほどしか見えていません。
“液状化”などに詳しい東京農工大学 石川芳治名誉教授
「家が沈み込んでいる。地盤が柔らかくなって液状化した」
専門家が注目したのはこの映像。地中から噴き出す砂です。
東京農工大学 石川芳治名誉教授
「これが液状化で噴出した砂。緩い」
■内灘町は「ほとんどが砂丘」
液状化した原因にその土地特有の事情がありました。液状化の被害が広がる内灘町。以前から液状化の危険性が指摘されていました。
内灘町によると、町のほとんどが砂丘。地図を見ると、日本海に沿って日本三大砂丘の一つ、内灘砂丘が南北約9キロにわたって伸びていて、内側には潟があります。
土砂災害に詳しい東京農工大学の石川芳治名誉教授は…。
東京農工大学 石川芳治名誉教授
「細かい砂は液状化しやすい。砂丘でも低地は液状化になる。緩く傾斜してくぼんでいるので、水が非常にたまりやすい」
役場の人は「砂丘があって、そこに町ができた」としています。
男性の家には砂が…。
住人
「(Q.砂は元々あったもの?)ないよ、コンクリートの土間。中見る?こういう砂なんてなくて、床が持ち上げられている」
「避難しますよ。もう決めましたので。家は住めないですから」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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