能登半島地震 断水と停電続く被災地は雨予想 珠洲市の受験生は大学入試共通テストに向け金沢へ出発 受験生|TBS NEWS DIG
能登半島の地震の被災地ではあすにかけて、雨となる予想で、現地では、土砂災害も懸念されています。地震発生から12日目。復興に向けて、仮設住宅の建設も始まりました。まず輪島市役所から中継です。
石川県輪島市役所前です。先ほどまで雨が降る時間帯もあったのですが、いまは雨は降っておらず、ただ強い冷たい風が吹きつけています。ここ輪島市では多くの住宅が被害を受けていますが、被害の全容は未だ把握できていません。
仮設住宅は輪島市内に50戸、隣の珠洲市内に65戸のあわせて115戸建てられる予定で、早ければ、1か月で完成する見通しです。
また輪島市ではきょうから入居申し込みの受け付けも始まり、午前中から市民が市役所の窓口に詰めかけました。市民からは「中学校に避難しているがかなりしんどい。早く出たい」といった切実な声も聞かれました。
石川県内では地震により、これまでに215人が亡くなり、38人の安否が依然として分かっていません。
あさから雨が降ったりやんだりする天気の中、大規模な火災が発生した輪島市の朝市通りでは、きょうも消防隊員らによる一斉捜索があさから続けられています。
地震やこれまでの雨により地盤が緩んでいる所があることから能登では夜遅くまで土砂災害に注意・警戒が必要です。
一方で、あすから始まる大学入試共通テストに向けて珠洲市の飯田高校では受験生10人がバスに乗り込み、試験会場がある金沢市に向けて出発しました。
受験生
「電気がないので夜暗い中で勉強もしづらかった。周りの人に感謝して受けてきたい」
受験生の父親
「暗いニュースばっかりなので、ここでひとつ良い結果残して未来への一歩になれば」
飯田高校では、3年生89人のうち42人が本試験を受ける予定です。
今回の大学入試共通テストでは石川県の受験生が被災した場合、追試験を受けることができる特例措置がとられています。
ライフラインへの影響はいまも続いています。
石川県では、七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町、志賀町、能登町のほぼ全域など、あわせて5万7852戸で断水が続いていて、県内全体の復旧のメドは立っていないということです。
また、北陸電力によりますと、輪島市や珠洲市など、県内およそ1万2700戸で停電も続いていて、こちらも復旧のメドは立っていません。
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