「嫌われていた…」飼育員、涙ぐましい努力で“劇的変化”「すみだペンギン相関図」【ワイド!スクランブル】(2023年12月28日)
東京の「すみだ水族館」で毎年作られている「ペンギン相関図」の2024年版が公開。インバウンド増加に対応して英語版も登場した。
そんな相関図では、ペンギンたちから嫌われていた1人の飼育スタッフに劇的変化が…。そこには涙ぐましい努力があった。
■外国人観光客にも好評「つながり追跡できる」
27日、東京スカイツリーに隣接する「すみだ水族館」には、マゼランペンギンたちを見に多くの人が訪れていた。
そして今月、そんなペンギンたちと飼育スタッフの関係性をまとめた、その名も「すみだペンギン相関図」の最新版が公開された。
また、増加するインバウンドに対応するため、新たに英語版の相関図も登場した。
オーストラリアからの観光客 10代娘
「このペンギンたちは結婚しているのね」
オーストラリアからの観光客 40代母
「『ずっと一緒にいる夫婦』だって」
アメリカからの観光客 20代
「私たち人間にも家系図があり、つながりを追跡することができるのは美しいことですね」
ペンギンとスタッフの“つながり”も人気の水族館だが、あるスタッフには意外な悩みがあった。
■飼育員の涙の努力「嫌われていた時があって…」
東京スカイツリーに隣接する「すみだ水族館」。ここで大人気となっているマゼランペンギンの飼育を担当する1人が、入社3年目の佐藤勇太さん(25)だ。
実は佐藤さん、入社当初は…。
佐藤さん
「1年目の時に僕、ほとんどのペンギンから嫌われていた時があって。やっぱり社会性のある子たちなので、やっぱり新しい人が入ってくると、それなりに警戒はしたりしますし。5メートル離れていても、威嚇するポーズをしてきたりとか」
実際に佐藤さんが入社したてのころに、すみだ水族館が出した広告を見てみた。
広告には「新人飼育スタッフ佐藤さんは『きりこ』と『あずま』と『ちょうちん』と『おもち』から、まだ好かれていません」とある。
ところが今年は、目が合うだけで威嚇されていたちょうちんと、とても親密そうにしている。
佐藤さんに、一体何があったのか。
佐藤さん
「まずは、僕の存在に慣れてもらうというか。出社したらまず声を掛けて、おはようってあいさつをするところから始めたり」
ペンギンたちが警戒しないよう、まずは遠くに座り、警戒心が見えたら離れる。自分から近寄らず、ペンギンたちから近づいてくるのをじっと待ち続けたという。すると…。
佐藤さん
「やっぱり一番最初に仲良くなったのは、きりこっていう男の子。その子を対象に近づく練習っていうのをさせてもらっていたので」
きりこと打ち解けたことをきっかけに、少しずつペンギン社会でも認められた佐藤さん。最新版の相関図では、きりことちょうちんから「膝に乗りたい」というコメントが付いている。
佐藤さん
「慣れてきたって言いたいんですけど、まだ失敗することもあるので。まだ慣れたって言いたくないです。愛情表現でくちばしとか、フリッパー(翼)全体を使ってパタパタやってくれたりするんですけど、やってくれた時はもうたまらなかったですね」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年12月28日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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