安倍派議員ら任意聴取 捜査のカギは「会計責任者のメモ・証言」通常国会始まる前に重大局面あるか【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

安倍派議員ら任意聴取 捜査のカギは「会計責任者のメモ・証言」通常国会始まる前に重大局面あるか【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

安倍派議員ら任意聴取 捜査のカギは「会計責任者のメモ・証言」通常国会始まる前に重大局面あるか【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

安倍派幹部の政治資金問題で、東京地検特捜部による安倍派幹部の任意の事情聴取が行われるなか、今後、議員らの捜査の展開はどうなるのでしょうか。弁護士の解説と共に見ていきます。

■特捜部元検事 坂根義範氏「捜査のカギは、会計責任者のメモ・証言」

良原安美キャスター:
〈東京地検特捜部の捜査〉
・事務総長(経験者含む)
・国会議員
・議員秘書や派閥の会計責任者など

東京地検特捜部による捜査ですが、一番下の▼議員秘書や派閥の会計責任者などへの聴取から始まり、国会議員、そして事務総長・事務総長経験者への聴取も行われています。

これまでに、安倍派の幹部、▼松野博一・前官房長官、高木毅・前国対委員長、萩生田光一・前政調会長、世耕弘成・前参院幹事長、塩谷立・座長に任意の事情聴取が行われました。さらに、西村康稔・前経済産業大臣の聴取も検討されているということです。

今後について…

特捜部元検事 坂根義範 弁護士
「捜査のカギは、会計責任者のメモ・証言。議員の聴取で食い違いがないか、見極める」

■もし口裏合わせをしたら…

ホラン千秋キャスター:
実際にご本人たちへの任意の事情聴取を行う段階というのは、捜査のプロセスの中でどのようなやり取りが行われているんでしょうか。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
おそらく今回のような大きな事件になってくると、必ず客観的証拠やメモ、ノート類など。今回は報道ベースですけれども、会計責任者、事務方の方から、詳細なメモ、一覧表等々が特捜部に出されているという情報があるので、そういった客観的証拠に基づいて、事情聴取で供述をとっていく。

そこで食い違いがあるかどうかを見極めていくという段階であると思います。

ホランキャスター:
今回は“裏金”というふうに表現されていますが、それにまつわるメモや資料というのは残っているものなんですか。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
通常、捜査が始まる前に破棄されてしまう例は多々ありますけれども、今回はそういった情報が明らかになる前に、かなり密やかに捜査を進めて、事務担当者らに接触をして出されるというケースもあります。

ホランキャスター:
綿密に捜査が積み重ねられてきて、現在に至るということですね。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
そのようにみられると思います。

日比麻音子キャスター:
複数人いますけれども、口裏合わせをする可能性というのもありますよね。それには、どのように対応していくのでしょうか。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
それは十分あり得ますので、そういった場合は口裏合わせした内容と客観的なメモ・ノート類、あるいは一覧表と食い違いが必ず生じます。そこを追求して「おかしいだろう。合理的な説明ではないだろう」と、そこを突破口にして、さらに真実の供述を得ていくという形になると思います。

■「関与を認めさせるというのが難しい」 “不逮捕特権”が始まる通常国会まで1か月

良原キャスター:
今後の捜査の展開はどうなっていくのでしょうか。

通常国会ですが、例年だと1月中旬以降に始まります。通常国会が始まると、議員には“不逮捕特権”があります。

それまでに1か月もないわけで、ここまでに大きな局面を迎えるのか注目されます。

ホランキャスター:
実際にこの件が大きく動きそうだというふうになると、どのタイミングになるのでしょうか。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
通常国会が1月中旬に始まってしまうと、3月末の予算審議に向けて、おそらくすごく忙しくなってくると思います。その前に検察が何らかの決着をつけるか、処分を示すという展開になると思います。

ホランキャスター:
これだけ大きな事案になるとだいぶ短期間だという気がするんですけれども、この短期間でどうにか捜査をある程度一区切りつけるということ自体は、可能なんでしょうか。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
おそらく今は、客観的な分析が終わった段階なので供述を得ている。食い違い等々を精査して、誰が首謀者かの見極めをつけると。

検察の最大の仕事は起訴するかしないかの刑事処分です。それを国会会期前に、何らかの形で示していくんだろうと思います。

ホランキャスター:
坂根さんから見て、今回の立件というのは難しそうなものなのか、それともある程度の筋道が見えているものなのか、どのような見立てでいらっしゃるのでしょうか。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
筋道自体は、検察が見通していると思います。議員たちや事務総長や派閥のトップクラスの方々の関与、いわゆる共謀ですね。共謀が認められて、全体を共犯として捉えられるかどうか、そこはなかなかこれから難しい判断・捜査が続いていくと思います。

ホランキャスター:
その難しい点というのは、具体的にどんな点ですか?

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
やはり議員たちが認めてしまえば、政治生命を失いかねません。しっかりした供述はなかなかしないと思うので、そこを切り崩していくと。関与を認めさせるというのが難しいと思います。

日比キャスター:…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231226-6129576)

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