複数の部署間で共有か SMBC日興証券役員らの相場操縦事件
SMBC日興証券の役員らが不正な株取引を行ったとして東京地検特捜部に逮捕された相場操縦事件で、役員らが取引を成立させるため、複数の部署間で目標とする株価を共有していた疑いがあることがわかりました。
SMBC日興証券の専務執行役員・ヒル・トレボー容疑者(51)ら幹部4人は、2019年からおととしにかけ、特定銘柄の株価を下落させないよう不正な株取引を行ったとして、特捜部にきのう、逮捕されました。
幹部らは、大株主から大量の株を時間外で引き取り、市場を介さずに顧客に個別に売却する「ブロックオファー」と呼ばれる取引をめぐって、不正に買い支えしていた疑いがもたれています。
関係者への取材でヒル容疑者らは、このブロックオファーを成立させ利益を上げるため、社内の複数の部署間で目標とする株価を共有していた疑いがあることがわかりました。
特捜部は、東京・丸の内や日本橋の本社の家宅捜索を行っていて事件の全容解明を進めています。
(05日11:40)
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