ハラスメント、ネット炎上…言いたいこと言えてますか?様々な場所の「人と人との境界線」【news23】|TBS NEWS DIG

ハラスメント、ネット炎上…言いたいこと言えてますか?様々な場所の「人と人との境界線」【news23】|TBS NEWS DIG

ハラスメント、ネット炎上…言いたいこと言えてますか?様々な場所の「人と人との境界線」【news23】|TBS NEWS DIG

マスクから解放された2023年。でも、何だか話しづらい。ハラスメント、ネット炎上…相手の顔色をうかがい、言葉をためらう。希薄化する人間関係。人と人との境界線が、見えにくくなっている。

■「秘密屋」=人の秘密をセメントで固め…値段は“言い値”

誰にでも一つや二つある秘密。ただ秘密を口に出したら最後、人間関係が壊れてしまう…とか。

そんな秘密を人から無料で仕入れ、セメントで固めて売っているという「秘密屋」がある。

怪しい屋台に客が近づいてきた。客にメモ帳ほどの小さな紙を渡し、秘密を書いてもらう。その紙をセメントでがっちり固める。値段は打ち明けた人の言い値で決まる。

美術アーティストの木村りべかさん。「秘密屋」もアート活動の一環だ。

美術アーティスト 木村りべか(36)さん
「きっかけは、私自身に秘密ができてしまったことがあって、全然知らない人に言う機会があって肩の荷が下りた」

では秘密の持ち主は、なぜ秘密屋にやってくるのかーー

木村りべかさん
「自分一人で持っている秘密よりは、何か誰かに話した方が楽になる」

秘密の多くは人間関係だという。人と関わりたい、でも怖い。もしかしたら人は、そんな欲求を抱えて今を生きているのかもしれない。

ただ思いを誰かに打ち明けようにもーー

街の人
「踏み込んでいいところが分からない」
「言葉遣いには気をつけている。SNSとかも怖い、変なこと書き込まれたら…」

近頃、そう簡単ではなさそうだ。

文化庁の国語に関する世論調査(2022年度)では「言葉の使い方」について 「気を使っている」が80.4%。

街の人
「ハードルをすごく感じる瞬間がある。年下となってくるとパワハラだったりとか色々ある」
「コロナ禍に入ってからコミュニケーションが離れちゃった部分がある。心と心が離れた感じがした」
「自分が一緒にいて、心地よさを感じない人とはもう関わらないようになりました」

見えにくくなっている人と人との境界線。そのことで人間関係の希薄化も進んでいる。近隣との付き合い方についての調査では「会ったときに挨拶する程度」など、形式的な付き合いを望む人が増えているのだ。

■防音マットを敷いてるのに…「警察に相談させていただきます」

人付き合いが難しくなっている中、増えているのが近隣トラブルだ。そういったトラブルの解決サービスを手がける会社で、特に相談が多いのが「騒音に関する相談」。

コロナ禍で在宅時間が長くなったことから、身近な生活音がトラブルに発展するケースも。

ヴァンガードスミス 田中慶太代表
「ゲームとかも今オンラインになっていますので『死ね』とか遊んでいてつい出てしまう言葉が、壁を隔てると怖い言葉に聞こえるんです」
「希薄化や、人と人とのコミュニケーションが減ったというのが、あるのかと」

多くの場合は、相談員が仲裁することで、トラブルがおさまるという。

相談員が向かったのは、埼玉県内のアパート。依頼主は7月に越してきた専門学生の男性。初めての一人暮らしで待ち受けていたのはーー

騒音トラブルを相談 専門学生(19)
「部屋で座るじゃないですか。そのときの手を着いた音で」
「下(の階の女性)から、どんどん!どんどん!ってやられちゃって…」

相談員
「入居された直後からずっと続いていた?」

騒音トラブルを相談 専門学生(19)
「入居して1か月も経たないうちに、うちをピンポンして『木造なんで足音気を付けて』と言われるように」

男性は家では常にスリッパを履き、防音マットを敷くなど音に配慮してきたがーー
女性から文書が届いた。

騒音トラブルを相談 専門学生(19)
「『騒音被害が止まない場合は警察の方にも相談させていただきます』と。(警察に)いきなり行っちゃうんだと」

耐えかねた男性はこの会社に相談。相談員が直接女性と話したことで、迷惑行為は収まった。その後、女性は引っ越したがーー

騒音トラブルを相談 専門学生(19)
「その一件から余計怖くなって、テレビの音量を下げて、これでもうるさく感じるようになっちゃって、もっと下げる。音を出すのが嫌なんですよね…とにかく」

■24時間365日SNSを監視 “ネット炎上”対策を支援する会社

見えにくくなっている人と人との境界線。気を使うのは身近な相手だけではない。

オンライン講演「リスク総括2023」。この日のテーマはーー

デジタル・クライシス総合研究所 前薗利大 氏
「“ネット炎上”というのは決して他人事ではない」

企業の危機管理担当者ら250人以上が耳を傾けた。専門機関の調査によると、2023年の11月までの炎上件数は1449件。平均すると、毎月100件以上の炎上が5年間も続いていることになる。

プロテインの販売やジムの運営などを手がける会社。日々SNSの運用に力を入れてきたが、2023年は炎上を経験したという。

レバレッジ(ジムを運営) 辻智和 取締役
「ジムの利用料金を早いタイミングで値上げしたことによる、お客様からのお叱りの声で“炎上”した」

サービス開始から1年半ほど経っ…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231223-6129159)

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