あなたも誰かのサンタクロースに 広がる輪「ブックサンタ」とは(2023年12月20日)

あなたも誰かのサンタクロースに 広がる輪「ブックサンタ」とは(2023年12月20日)

あなたも誰かのサンタクロースに 広がる輪「ブックサンタ」とは(2023年12月20日)

 あなたも寄付で誰かのサンタクロースになれるかもしれません。本のクリスマスプレゼントを子どもたちに届ける活動に賛同の輪が広がっています。

 クリスマス、子どもたちが目を覚ますと、あるものが目にとまります。サンタからのプレゼントです。驚き、喜ぶ子どもたち。プレゼントは真新しい本でした。

 皆さんは「ブックサンタ」という活動を知っていますか。子どもたちに届けられる本は新品。全国の書店で本を購入し、「ブックサンタでお願いします」と伝えることで誰でも寄付することができます。

 NPO法人チャリティーサンタ 清輔夏輝代表理事:「本当に(ブックサンタに)参加して良かったみたいなこともそうですし、もう1月から来年は何の本をあげようとか、ずっと考えているみたいな方もいらっしゃいます」

 この活動を発案したNPO法人チャリティーサンタ代表理事の清輔夏輝さんです。  

 NPO法人チャリティーサンタ 清輔夏輝代表理事:「(保護者のコメントから)この1年例えば、子どもの誕生日もお祝いもできていないし、夏休みもどこにも連れてってないし、そんななかでクリスマスぐらいはなんとかしたい」

 そんな子どもたちに「本」のクリスマスプレゼントを届けたい。出版業界とのつながりもあった清輔さんは、2017年にブックサンタの活動を開始しました。

 最初の年は800冊程度しか集まらなかった本も、去年は7万5000冊を超え、寄付を受け付ける書店も去年の779店舗から今年は1683店舗に倍増しました。

 NPO法人チャリティーサンタ 清輔夏輝代表理事:「普通のお客さんかなと思って(書店に)やってきたおじさんが『これブックサンタで』って言って、『あーっ!この人もブックサンタだ!』みたいな。本屋さんからすると、外から知ってやってきてくれるという方がたくさんいるっていうのが、こんなに本当にありがたいことはないっていうことも声としてはいただいています」

 集まった本はブックサンタに届けられ、子どもたちの年齢や好みなどをもとに本を分類、その後サンタが全国の子どもたちや、支援団体に届けます。

 受け取った子どもや保護者からはたくさんの喜びのコメントが届いています。

 NPO法人チャリティーサンタ 清輔夏輝代表理事:「(本を受け取った家庭から)いただけたサンタさんからのプレゼントを早速開け、新しい本の匂いをかいで、『あーいい匂い』って喜び、大事そうにページをめくっていました。毎日読んだらかしこくなるって書いてあるから僕、毎日読むよって言って、ニコニコととってもうれしそうにしていました」

 一方、本を贈った人たちからも感謝の言葉が寄せられているといいます。

 NPO法人チャリティーサンタ 清輔夏輝代表理事:「感想のページとかを読んで、本当に泣きながら読んだみたいなコメントも結構きますね。プレゼントを渡す側の人たちが、実はプレゼントをもらったような気持ちになる。渡していたはずが、私がもらっちゃったみたいな」

 清輔さんはブックサンタを将来100万冊が集まる「国民運動」にしたいと考えています。

 NPO法人チャリティーサンタ 清輔夏輝代表理事:「基本的に人は善意を持っていて、優しい。ただそれを発揮する場面がないとか、恥ずかしいとか、僕たちの活動はそれを発揮する場面を作って、やりやすい形をつくっていくこと」

 まもなくやってくるクリスマス。今年もブックサンタたちが子どもたちにたくさんの「本」を抱えてやってきます。

 NPO法人チャリティーサンタ 清輔夏輝代表理事:「私たちが本当に届けたいのは『君のことを見守っている人はいるんだよ』っていうこと。くじけそうなときとか、なにかのときに支えてくれることにつながると思っていて、親でも学校の先生でもない誰かが見守ってくれている。『ひとりじゃないんだ』っていうことにもつながるし、『助けてくれる人はいるんだ』っていうことになると思うし、そこが本当の活動の価値なのかなと」

 ブックサンタでの寄付は今年は、クリスマス前日の24日まで受け付けています。全国1600店を超える書店のほか、オンラインでも寄付に参加できるということです。詳しくはブックサンタのホームページでご確認下さい。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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