“岸田おろし”はなぜ起きない?内閣支持率さらに低下 毎日新聞の世論調査 1947年に調査開始以降最も高い不支持率【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
岸田内閣の支持率低下で岸田政権が今後どうなるのか?を見ていきます。
■岸田内閣 支持率過去最低も“岸田おろし”は起きない?
南波雅俊キャスター :
岸田内閣の支持率低下で、岸田政権は今後どうなっていくのか見ていきたいと思います。
まずは内閣不支持率からです。毎日新聞の調査ですが79%。1947年に調査を開始して以降、最も高い数字になったわけです。
一方、支持率についても見ていきます。各社それぞれやっていますので数字は違いますが、
毎日新聞 16%
共同新聞 22.3%
朝日新聞 23%
読売新聞 25%
日経新聞 26%
この内閣支持率と与党第1党(自民党)の政党支持率を足したときに「50%」を切ると首相がほどなく退陣をするという、永田町に伝わる「青木の法則」というものがあります。“参院のドン”とされた青木幹雄元参院議員会長が提唱したものです。
この数字を見ていきますと、毎日は33.0%、朝日は46.0%、共同は48.3%と、いずれも5割を切っています。
これまでの内閣でも、この数字が5割を切ったというのは幾度となくありました。例えば、政権交代前の麻生政権もこのときは5割を切ったということが実際にありました。
では、「“岸田おろし”が起きるのか?」というところをTBS政治部の川西官邸キャップに聞きました。
まず、最大派閥の安倍派内では、捜査状況によっても変わってくるというわけなんですが、「自分が捜査対象になることなどで余裕がない」というふうに捉えている。
一方、ポスト岸田の動きは、「政治資金問題の後始末でやりたい政策を思うように進められない」というような声。
そして、野党はどうなのかというと、「支持率の低い岸田総理ままの方がやりやすい」というような声も上がっている。
つまり、すぐに“岸田おろし”は起きないのではないかと川西官邸キャップは見ているというわけなんです。
岸田政権はいつまで続いていくのか、今後の予定ですが、
2024年1月末 通常国会
3月 来年度予算成立?
4月 衆院島根1区補欠選挙
9月 自民党総裁の任期満了
TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは、3月の来年度予算の成立を一つのターニングポイントとみています。「通常国会で野党からの追及で審議が紛糾。来年度予算通過と引き換えに辞任に追い込まれるのでは」と見ています。
ホラン千秋キャスター:
星さん、このあたりの今後の動きについて詳しく教えてください。
■「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」という見方も
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
まず今、予算を作っていまして、これから提出をして、1月下旬から通常国会が150日のスケジュールで始まるんですが、その間、1月から4月までっていうのは日本の場合、これがベストだっていう予算を出していますので、政府与党側には反撃の手段がないんですね。ずっと野党から攻撃されるだけっていう一番つらい時期なんですね。そこを岸田さんの今の体力で乗り切れるかっていうのが一つありますよね。
それから、確かに“岸田おろし”というのは今具体的には出てこないんですが、おそらく「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」っていうような見方があります。ですから、自民党の中でも今、様子を見ているということですし、やっぱり一番大きいのは、4月の補欠選挙。この前亡くなった細田さんの欠員もありますが、今回、この大騒ぎでおそらく何人か事情聴取、逮捕、それから公民権停止ということになりますので、議席がなくなる選挙が大量に出てきます。もしかしたら10か所ぐらい出てくる可能性もあるので、10か所の補欠選挙で自民党が全部負けるということになったら、これはもう大変なことですから、補欠選挙が近づくにつれて、岸田さんで補欠選挙を戦えるのかということになります。
私は3月ぐらいが限度、もしかしたらその前にも岸田さんはこれはもう立ち行かないということでギブアップする可能性が高いんじゃないかと思って見ているんですけどね。
ホランキャスター:
長くてもあと数か月という感じが今の話でありましたけれども、若新さんはこの一連の問題をどのようにご覧になってるでしょうか?
慶応大学特任准教授 若新雄純さん:
過去に日本があまり経験しなかった残念な状態だと思っていて、超超低空飛行で政権が続いてるわけですが、超低空飛行なんで、通常だったら与野党どっちも引きずり降ろそうとするわけですね。つまり、自民党内にもポスト岸田政権というものが普通だったらもう準備されてて、「よし、俺らに代われよ」「もうお前はダメだ」って言って引きずり降ろして。あるいは、野党が「もう政権交代だ」と、「こんな自民党ダメだ」って言って戦いを仕掛けるわけですけど、残念なことに、ここまで超低空飛行にも関わらず、今日本は与野党どっちにも「俺が代わりにやれるぞ」って名乗りを上げれるようなものが準備されてなかったってことだと思うんですよ。
特に野党なんかは、千載一遇のチャンスが始まったにもかかわらずここで攻めないっていうこ…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231218-6128096)
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