【春日大社】世界遺産の神社に“ペンキ”の跡 奈良市内の文化財に被害相次ぐ
古都・奈良にある世界遺産、「春日大社」。9月1日に訪れると、その境内の石灯籠には不自然な赤い跡が付いていました。しかも、1つだけではなく、複数の石灯籠に同じような跡が付いていました。
8月31日の午前11時前、春日大社の職員から「灯籠にペンキのようなものが付いている」と警察に通報がありました。
被害にあったのは境内にある石の灯籠4基です。警察によりますと、赤いペンキのようなものが直径5センチから7センチほどの円状に付いていたということです。
500年の歴史を持つという灯籠に降りかかった被害。
春日大社・権禰宜 北野治さん
「人たちの思いがずっと続いてきているすごく大事な灯籠。少しでも後生にこれが長く存在するようにと、そういう思いでずっとやってきたけど、残念というか本当に言葉にならない気持ち」
“ペンキ”は石の内部に染みこんでいて、削り取るか、そのまま残すしかないということです。
奈良市内では今年4月にも、春日大社から1キロほどの場所にある東大寺で、国宝の大仏殿の外壁に液体のようなものがかけられた跡が見つかっています。
古都の文化財に相次ぐ被害。警察は文化財保護法違反の疑いで、付近の防犯カメラなどを調べています。
（2022年9月1日放送「news every.」より）
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