ホワイトアウトで車“立往生” 週後半には寒波襲来【スーパーJチャンネル】(2023年12月18日)
18日は全国的に真冬の寒さとなりました。現在の北海道留萌市は、いったん雪のピークは過ぎたということですが、風が強い状態が続いているようです。留萌市では一連の寒気の影響で、24時間に降った雪の量が観測史上1位を記録しました。交通インフラもストップするなか、週後半にはさらに強い寒波が予想されています。
■留萌市内の全校休校 警報も
今季一の寒さ。取材中にも容赦なく吹雪きます。一時、暴風雪警報が出た留萌市。北国でも、めったに見ることのない景色が広がります。まるでキャンピングカーのように積もった雪。とても走れる状況ではありません。別の車も、まるで雪だるまのようです。
地元の人（89）：「ひどい。今年最高だ、この雪。起きてびっくりした。留萌に来てから何十年でこんな雪久しぶりに見た」
地元の人も驚くほどの雪。それもそのはず、留萌市では24時間降雪量が観測史上1位を記録しました。国土交通省も庁舎前の映像をアップし、不要不急の外出を控えるように呼び掛けています。
留萌市を映したカメラは10分ほどでホワイトアウトし、再び視界が戻ると、街一面まるで“氷の世界”のようです。町の機能も一部停止しています。市内の7つの小中学校は全校休校となりました。
留萌市 総務課危機対策室 吉田泰規主幹：「除雪が進んでいなくて、ごみステーションに行けない場所もあった。回収できていない場所が一部ある。それは翌日以降、回収する」
■物流もストップ「道路がない」
物流も滞っています。鮮魚店の配送もできる状況ではありません。
長田鮮魚店 長田潤代表：「朝、電話が来て、きょう荷物集荷に行けないからあした以降よろしくお願いしますと。毛ガニ、カニ系、サケ、色々発送があった。きょうは諦めた」
住民：「とりあえずきょうは会社休みにした。無理無理、道路がない。何年ぶり。めったにこんなことはない。まひしている、完全に交通網が」
薬局もスタッフが半分しか出勤できず、一般の営業は中止しています。
対向車のライトがようやく見えるほどの吹雪。雪に慣れたはずのトラックもスタックしたようです。バスやタクシーなど、交通インフラは軒並み運休しました。
地元のタクシー会社：「除雪がされていないので車が走れない状態。乗務員も出勤できない状態。吹雪くので事故すると客にも迷惑が掛かるので終日運休」
周辺では立ち往生も発生しています。国道でもスタック車両による渋滞が長く長く続いています。
撮影者：「対向車線側にスタックした車両がいて（渋滞が）5台くらいかなと思っていたが500メートルくらい続いていた」
15日の道の駅周辺の映像では遠くの山々が見渡せる道も18日は“冬の嵐”となり、外出するのも危険な状況です。
■冬の嵐 道の駅が“避難所”に
“道の駅”も何とか店は開けましたが、客の姿はありません。吹雪いた際の避難所として利用しています。
道の駅るもい スタッフ：「スタッフはほとんど歩いて道の駅に（来た）。遠い人だと2キロぐらいある。さすがに経験のない吹雪。きょうは避難の受け入れがメイン」
17日から続く寒気。留萌市では17日に台風並みの最大瞬間風速36メートルを観測。ANNのカメラが現地を取材中の時間帯です。
■雪が少なくても“道路凍結”
路面の凍結は深刻な事故も引き起こします。雪はなくとも各地、危険な状況です。
今季一番の寒さとなった札幌市。市街地の道路は一面、スケートリンクのようです。
北海道七飯町では、横滑りした車が電柱に衝突しました。この事故で運転していた50代男性が意識不明の重体です。当時、路面は凍結し、警察はスリップした可能性もあるとみて調べています。
■長岡市 今季一番の積雪記録
雪は北海道だけの話ではありません。新潟県長岡市では、平年の1.7倍となる今シーズン一番の積雪を記録。雪に追われる季節の訪れです。
近くで働く人：「今年もこの季節が来たな。雪の状況も加味して運転しなければいけない。大変な季節」
地元の人：「合言葉は『転ばないように』」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
