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「数千や数万の会合を全部覚えているほうが不自然」山際大臣辞任も議員は辞職せず(2022年10月24日)
山際経済再生担当大臣が24日夜、辞任しました。
山際経済再生担当大臣:「(Q.辞任の理由は)予算委員会一巡済みまして、国会審議等々のことを考えたときに、このタイミングで国会審議に障らないようにするべきと。このタイミングを逃すわけにはいかないと。きょう、この形にいたしました」
旧統一教会との関係について、十分に説明責任を果たせなかったことが辞任理由です。
山際経済再生担当大臣:「(Q.何が一番問題だったか)私の立場は、私に限らず政府の一員というのは、国民に対して、きちんと説明責任を果たさないといけない。私は前々から申し上げているように、自身の資料を1年ごとに片づけてしまう、そういうオペレーションをやってきたので、どうしても自分自身でさまざまな過去の出来事を調べられない状況だった。したがって、外部から指摘されることによって、それを説明するという“後追い”の説明という形になってしまった。(Q.“後出しじゃんけん”や“瀬戸際大臣”と呼ばれたことについて)外部からの指摘に対応せざるを得なかったのは事実。それを何か言ってもしょうがないことだと思うので、その事実が出てきてくれば、きちんとそれに対して調査をし、丁寧に説明をする。そのことを尽くしてきたつもり」
記録だけではなく、記憶もないことが問題になりました。
山際経済再生担当大臣:「何か深い関係があったわけではないので、説明ができなかったのは事実。私自身は20年間、政治活動をやってきた。数千や数万の会合には出ていると思う。それを全部覚えているほうが自然ではない。しかし、もちろんそういった会合の中で、思い入れのあった会合や、重要だと思って記憶している会合はある」
なぜ辞任が24日だったのでしょうか。
山際経済再生担当大臣:「説明責任を果たす事に全力をあげてきましたから、さまざまなことがあるなかで、きょうに至ったということ。(Q.予算委員会に臨んで、説明責任を果たせなかったのか)総合的な判断です。もちろん経済政策に影響を与えないギリギリのタイミングかどうかは『総合的に判断する』という言葉に含まれている」
大臣を辞任した一方、議員辞職については否定しました。
山際経済再生担当大臣:「説明責任は国会議員も果たしていかないといけないが、閣僚はより一段重い立場だと。国会議員として法に触れるようなことをやってきたわけではない。国会議員としての活動は、しっかりと信用を取り戻すために、これからも続けたいと思います。あらゆる機会を使って、説明はしたいと思います。もちろん聞いていただければ答えますし、しかし閣僚でなくなると、一般議員への取材はだいぶ数が減る」
野党が問題にしたのは「辞任のタイミング」です。予算委員会での質疑が終わった後。しかも、28日には経済対策の取りまとめを控えていました。
立憲民主党・安住淳国対委員長:「予算委員会を積み重ねてきた質疑が終わった時点で辞めるというのは、誠実さに欠けると思います。最初から彼が辞めていれば、予算委員会は、もっと違う話で、きちっとできたのではと思うと、本当に時間の無駄をしてくれたし、そういう意味では責任は大きいと思います」
国民民主党・玉木雄一郎代表:「この時期に経済財政担当の司令塔が辞める影響は甚大だと思います。予定されていた経済財政諮問会議が中止になったことはありえない。物価高騰、急速に進む円安、内外の課題が山積しているなかで、こういった事態が生じたことは、極めて異例かつ、大変、残念なこと。とにかく判断が遅すぎる。このことに尽きます」
立憲民主党・泉健太代表:「政府が作ろうとしている経済対策の発表直前に担当大臣が辞めることになったのは大きな混乱、国民生活に対する悪影響。これが出てくるのではと思います。岸田総理は、あまりに決断が遅すぎた。それが我が国の経済対策にも大きな影響を与えることになった。総理の任命責任は大きい」
山際大臣の辞任を受け、緊急で会談した与野党の国対委員長。25日、改めて、今後の国会運営について協議する方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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