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太宰治も愛した“三鷹陸橋” 老朽化で94年の歴史に幕…絶景の夕焼け 多くの市民集う(2023年12月13日)
作家の太宰治が愛したことでも知られる、東京・三鷹市の陸橋が94年の歴史に幕を下ろし、多くの人が訪れました。
■全長約90m…様々なドラマが生まれる場所
雲一つない晴天に恵まれた、10日の日曜日。東京・三鷹市にあるJRの線路をまたぐ橋はすれ違うのも難しいほど、多くの人であふれていました。
地元の人:「橋と夕日の光景がすごくきれいで、あるのが当たり前だったので、なくなるのがすごく不思議な感じ」
橋の名前は「三鷹跨線(こせん)人道橋」。今から94年前の昭和4年(1929年)に、線路によって分断された街の南北をつなぐ目的でつくられました。
橋のあちこちで使われているのは、鉄道のレールです。建設当時は鉄鋼が不足していたため、明治や大正のころの古いレールが再利用されていて、苦労の跡がうかがえます。
全長およそ90メートルある長い橋げたは、様々なドラマが生まれる場所でもありました。
地元の人:「学生の時に、男の子と来てみたり。向こう側にも学区域の子がいたので、一緒に遊ぶ時にちょうど(橋の)真ん中で待ち合わせしたり」「習い事の帰りに歩いた」「電車を見てうれしかった」「悲しい」
■太宰治 “マント羽織ってポーズ”写真も
また古くから、今で言う「映えスポット」だったようで、あの太宰治もこよなく愛したことで知られています。
太宰治文学サロン 学芸員 吉永麻美さん:「太宰の家に知人や編集者が遊びに来た時は、ちょっといい所があるから行こうと言って、跨線橋(こせんきょう)で眺めを楽しんでいた」
よほど気に入っていたのか、マントを羽織ってポーズを決めた写真も残っています。
そんな「三鷹跨線人道橋」が最も華やぐのが夕暮れ時。天気の良い日には、金網の向こうに夕焼けに映える富士山が浮かび上がります。
この光景を太宰治も見たに違いありませんが、橋の階段の横にひっそりと貼られた「撤去」のお知らせ。JR東日本は老朽化が進み安全が確保できないとして、橋を11日から閉鎖しています。
■太宰治文学サロンの学芸員「非常に残念」
三鷹市は今週末に「渡り納め」のイベントを計画していて、これが、橋の本当の最後。その後は撤去されます。
「渡り納め」には定員の倍以上となるおよそ4000人から応募があり、抽選はすでに終了しています。
吉永さん:「数ある太宰の足跡の中で唯一現存していたものですので。非常に残念ですが、これからは街の記憶として残していきたい」
(「グッド!モーニング」2023年12月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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