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守られなかった母との“約束” 川で中1死亡 施設代表ら逮捕(2023年12月12日)
放課後等デイサービスの送迎車を降りた直後に行方不明となり、その後、川で死亡しているのが見つかった当時中学1年の清水悠生さん。警察は12日、施設の代表らを再逮捕しました。悠生さんの母親は「約束が守られていなかった」と語りました。
■守られなかった母との“約束”
我が子の命が失われた川のほとりにたたずむお母さんです。
悠生さんの母 清水亜佳里さん:「逮捕されたんだって。いつも『悠生くん』って言って優しいように見えたのにね」
亡くなったのは当時13歳だった悠生さん。安全管理を怠ったとして、通っていた施設の代表・宇津慎史容疑者(60)と職員の宇津雅美容疑者(65)が逮捕されました。
悠生さんの母 清水亜佳里さん:「ちゃんとやってくれてるとずっと思ってたけど、ちがうかったんやね」
悠生さんは去年12月、送迎車で施設の前に到着。職員と施設の入り口に向かう途中で走り出し、そのまま行方不明に。1週間後、近くの川で死亡しているのが見つかりました。
■「優しいように見えたのに」
悠生さんには障害があり、急に走り出すなどの行動がみられることから、送迎車を降りてから施設に入るまでの間は必ず職員が2人で悠生さんの体を支えるよう施設との間で取り決めていました。ところが事故当日は職員1人で対応していたことが明らかになったのです。なぜ約束が守られなかったのか…。
悠生さんの母 清水亜佳里さん:「契約の時から、手を離して走り出すという特性を言い続けて。本当に2名でやっていれば何にも問題なく子どもは生きていた、今も元気だったと確信している」
施設から遺族への報告書によると、職員1人での誘導は事故のおよそ3カ月前から何度も繰り返されていたといいます。
■川で中1死亡 施設代表ら逮捕
9日の命日を前に先週、悠生さんの両親が事故のあった現場を訪れました。
悠生さんの母 清水亜佳里さん:「ここに来ると本当に、行方不明になった日のことを思い出しますね。寒い中、水の中にいて本当にかわいそうやったなって思います」
事故後の施設の対応にも不信感を募らせていたといいます。
悠生さんの父 清水悠路さん:「毎回毎回、返ってくる答えが違うんです」
2人は事故の詳細と今後の対策の公表を求める署名活動を始め、この日、集まった5800筆以上の署名を施設に届けました。
この施設では、悠生さんの事故を調べる過程で別の問題が発覚。代表の宇津慎史容疑者らが3人がかりで利用者の男子高校生の手足を押さえ付け、殴ったり蹴ったりする様子が施設の防犯カメラに残されていました。
そして今回、悠生さんの件でも代表らが逮捕されました。
■母が訴え「毎日会いたくて」
悠生さんの母 清水亜佳里さん:「この1年は私としては、あっという間に過ぎ去ってしまった。季節は進んでいるのに、あの子が返ってこない毎日がつらくて、つらくて。この1年、毎日会いたくて会いたくて。できることなら子どもを返してほしいです。助けられなかった、ごめんねという気持ちで毎日あの子に話し掛けています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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