「年末にチャレンジング」日銀総裁発言 円高どうなる? 専門家「140~145円の流れ」【知っておきたい!】(2023年12月11日)
先週、日銀の植田和男総裁の発言で一時1ドル141円台まで円高が進んだ円相場が、今後どうなるのか。専門家に聞きました。
日銀 植田総裁(7日の参院・財政金融委):「年末から来年にかけて、一段とチャレンジングな状況になる」
7日、日銀総裁のこの発言で、1ドル=147円台で取引されていた円相場は、5円以上も急騰。一時141円台をつけ、4カ月ぶりの円高水準となりました。
しかし、8日の夜にアメリカで発表された雇用統計が経済の底堅さ示す結果となり、ドルの買い戻しが進んだため、円相場は145円近くまで下落しました。
今回の動きに、専門家は次のように話します。
野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英氏:「上田総裁の個人的な発言、意見が出たというふうに思います。市場の反応は行き過ぎたというふうに思っています」
年末にかけては、今週開かれるアメリカのFOMCや、来週の日銀の金融政策決定会合など、大きなイベントが控えています。今後については…。
木内氏:「アメリカ、日本ともに、年内は金融政策の変更の動きはないということだと思います。ただ観測としては、アメリカと日本の金融政策が逆方向を向いていくという見方が残るので。その結果、日米の金利差が縮小するという見方から、円高ドル安の流れになっていくのではないか。年末に向けては、140~145円のレンジを固めていくという動きになると思う。その流れは来年も続くということではないか」
(「グッド!モーニング」2023年12月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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