八王子市街地に“クマ出没” 圏央道越え「黒いブタかと」…12月に20℃ 冬眠遅れる？【もっと知りたい！】(2023年12月11日)
北海道や東北でクマの目撃情報が相次いでいますが、東京・八王子市の市街地にも出没しました。本来であれば冬眠していてもおかしくない12月に現れたことで、不安が広がっています。
■撮影者「黒いブタかと思ってたが…」
画面中央をゆったりと左から右へと横切る黒い動物。この映像が撮影されたのは、人口およそ57万人の東京・八王子市です。
撮影した男性：「クマだと思うんですけど、のそのそと歩いてる感じですよね」
八王子の河川敷で“クマらしき動物”が撮影されました。注意喚起の貼り紙がしてあります。
八王子といえば、新宿から電車でわずか36分の距離です。撮影された現場は、八王子市役所からわずか500メートルほどの河川敷。周辺には学校もあり、住宅が建ち並ぶ市街地です。
撮影した男性：「最初、黒いブタかなんかだと思ってたんですけど。どう考えても、毛もありますし。結構大きいんですね。1メートル以上あったと思います」
撮影された時間は午後4時すぎ。人の往来が多い時間帯でした。動画には対岸を走る自転車が映っています。
撮影した男性：「（Q.皆さん気づいていた？）全然気づかない状態で、手前側を散歩してる人もいましたし。なんでこんな所うろうろしてたのかっていうのが、もう普通に恐ろしいですね」
■2日続け…“クマらしき動物”目撃情報
今年は、八王子市などを通る高速道路・圏央道の近くで、クマの目撃が相次いでいたなか、今回はさらに東側へおよそ5キロ、圏央道を越え都心部に近づいた場所での出没となりました。
実は、この動画が撮影された前日“クマらしき動物”がいるとの目撃情報があったのです。
八王子市役所 職員：「茂みになってるあの辺りで、野生の動物がいると」
映像が撮影されたのは、今回が初。目撃エリアを地図で見てみると、同じ河川敷なのが分かります。
また、同じ夕方の時間帯で目撃されていることから、同じ個体とみられます。
2日続けて市街地に出没したという情報に、街の人からは次のような声が聞かれました。
父親（40代）：「ここのグラウンドでは、よくサッカーして遊んでるんです。ちょっと子どもいるんで、怖いですね」
よく散歩する人（70代）：「信じられない。どのへんに出たんですか？あのへん？怖いね、出たらね。襲われたら怖いね」
■山に消えていった？ 市は警戒呼び掛け
一般的にクマは11月、12月に冬眠に入るとされていますが、10日の八王子市の最高気温は19.9℃。暖冬の影響で、例年より冬眠時期が遅れているのでしょうか。
よく河川敷を訪れる人（60代）：「暑かったから、それでこのごろ出てきたりね。でも、ここまで出てくるとはね」
北海道でも4日、本来であれば冬眠しているはずのヒグマが住宅地に出没しました。今回、八王子に出没したクマの様子について、撮影した男性は次のように話します。
撮影した男性：「冬の冬眠に備えて、食べ物を探してる感じがありましたね。ずっと匂いを嗅いだりしてたので」
目撃されたクマは中央自動車道の方に歩いて行ったということです。
山の方向に消えていったというクマ。八王子市は「クマと思われる野生生物が出没した」として、学校などに警戒を呼び掛けています。
（「グッド！モーニング」2023年12月11日放送分より）
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