インフルエンザ患者数今季最多を更新 “歩く肺炎”マイコプラズマ肺炎が中国・韓国で流行…理由は“コロナ禍の感染対策”か 専門家「年末年始に日本でも流行の可能性」【news23】|TBS NEWS DIG

インフルエンザ患者数今季最多を更新 “歩く肺炎”マイコプラズマ肺炎が中国・韓国で流行…理由は“コロナ禍の感染対策”か 専門家「年末年始に日本でも流行の可能性」【news23】|TBS NEWS DIG

インフルエンザ患者数今季最多を更新 “歩く肺炎”マイコプラズマ肺炎が中国・韓国で流行…理由は“コロナ禍の感染対策”か 専門家「年末年始に日本でも流行の可能性」【news23】|TBS NEWS DIG

日本でインフルエンザの流行が本格化する中、専門家が懸念しているのが中国・韓国で流行する「マイコプラズマ肺炎」です。比較的症状が軽く、“歩く肺炎”とも呼ばれますが、一部、重症化するケースもあるといいます。その症状と私たちにできる感染対策は何なのでしょうか。喜入キャスターの報告です。

■インフルエンザ患者数が今季最多を更新 流行が本格化

インフルエンザが猛威をふるっています。11月26日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告された患者数は、今シーズン最多のおよそ14万人。

全国23道県で1医療機関あたりの患者数が「警報レベル」とされる30人を超え、流行が本格化しています。

しかし、今年の冬はインフルエンザ以外にも心配な感染症が。

それは「マイコプラズマ肺炎」です。マイコプラズマ肺炎は主に子どもがかかる感染症です。比較的症状が軽く、入院治療が必要でないことも多いとされ、“歩く肺炎”とも呼ばれています。

2023年はまだ日本で大きく流行はしていませんが、専門家が懸念する背景に中国や韓国の状況があります。

中国では11月から北部を中心にマイコプラズマ肺炎などが流行しました。

病院の待合室は混雑し、中には、点滴を受けながら宿題をする子どもたちの姿も。

きょう、韓国では…

記者
「病院の待合室では、マスクをした多くの子どもたちが診察の順番を待っています」

中国に続き、韓国でもマイコプラズマ肺炎が急増。入院患者数は1週間で270人となりました。前の月の同じ時期と比べて倍増していて、8割以上が12歳までの子どもだということです。

「夜明けに熱が出て、出勤しないで子どもと病院に来た。中国で流行している肺炎も心配になって」

専門家は、「コロナ禍の感染対策」が同時流行の理由だと指摘します。

東京歯科大学市川総合病院 寺嶋毅 医師
「コロナ禍でマイコプラズマも含めて、ほかの感染症の流行がなかった。ある意味、コロナ禍によって免疫の蓄積が抜けてしまったことが原因」

喜入友浩キャスター
「今後、日本でマイコプラズマ肺炎が流行する可能性は?」

東京歯科大学市川総合病院 寺嶋毅 医師
「特に年末年始は海外の人の行き来も多くなるので、今後、国内でマイコプラズマが流行する可能性はあると思う。重症化することはそんなに多くないが、重症化する人は比較的成人から高齢の人もいることは注意」

■特徴的な症状は「咳が長引く」 重症化するケースも?

小川彩佳キャスター:
“歩く肺炎”というのもまたゾッとするネーミングですね。

喜入友浩キャスター:
今後、日本での流行にも注意が必要なマイコプラズマ肺炎ですが、寺嶋毅医師によりますと、一つ特徴的なのが、咳の症状が長引くということなんですね。人によっては激しい咳が1か月ほど続くということです。他にも、倦怠感や喉の痛み、発熱といった症状があるそうです。

このマイコプラズマ肺炎というのは、マイコプラズマという細菌による肺炎で人にうつります。飛沫であったり、接触によって主に人にうつると言います。また、感染力はインフルエンザよりは弱いんですが、家庭内感染であったり、学校で流行する可能性があるということです。

これから乾燥する季節ということで、まさに今、注意が必要だとも話しています。

小川キャスター:
寺嶋先生は「コロナ禍を経て、免疫が低下していた」というふうに話していましたが、確かにみんなが感染対策をしていたコロナ禍でしたから、何となく感覚として理解できるところはありますよね。

伊沢拓司さん:
自分の周りでも、実際インフルエンザは今年結構出てて、もう連鎖的にみんながかかってるような状況にはなってきているので、そうなると、肺炎に対しても同じことは言えるのかもしれませんね。

小川キャスター:
常に何らかの感染症が流行しているというか、ウイルスの名前を聞くような感覚はありますよね。

浜田敬子さん:
でも一方で、コロナがちょっと収まったからといってマスクを外して、多分、あの頃のように皆さん手洗いももう必死でやってない感じなので、それでより感染が広まってしまう感じがしますよね。

喜入キャスター:
このマイコプラズマ肺炎というのは抗生物質で治療ができるので、寺嶋先生は「いたずらに恐れる必要はない」というふうに話していますが、“歩く肺炎”とも言われるように比較的症状が軽いので、感染した人が出歩いてしまって、感染が広がりやすいということもあります。一つ基準なのが、咳が出るようになったら感染力を持つようになるとも話しています。

浜田さんは、このマイコプラズマ肺炎にかかったことがあるということなんですが。

浜田さん:
そうなんです。子どもが小さいときに子どもからうつった形でなって、「完治したな」って思うぐらいまでに2、3か月ぐらいかかりました。とにかく長引いて、咳がひどくてつらくて、夜は寝れないんですよね。だから、睡眠不足になって、免疫が低下してっていう、そういう悪循環でした。それでいて会社を休めるわけではないので、マスクをしながらも仕事をするっていう感じで…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231208-6126150)

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