迫る炎と煙…緊迫25分 ガソリンに引火し爆発の可能性も…大学生の“決死の救出劇”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年12月8日)

迫る炎と煙…緊迫25分 ガソリンに引火し爆発の可能性も…大学生の“決死の救出劇”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年12月8日)

迫る炎と煙…緊迫25分 ガソリンに引火し爆発の可能性も…大学生の“決死の救出劇”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年12月8日)

 大型トラックに軽トラックが衝突しました。軽トラックの荷台から火の手が上がっています。爆発の危険が迫るなかで、事故を目撃した大学生が車内に閉じ込められた男性の救助に当たりました。

■ガソリンに引火し…爆発の危険も

 マフラー付近から出火する軽トラック。先月28日、岐阜県大垣市で軽トラックが赤信号で停車中の大型トラックに突っ込む事故が発生しました。

 出火した軽トラックには、男性が取り残されていました。

 軽トラックの男性は、事故の衝撃で潰れた車両に足が挟まれ、車から出ることができません。

 大学生は必死に男性を外に出そうと試みますが、男性はうめき声を上げます。男性は顔からも出血、着けていたマスクは真っ赤に染まっています。

 車のマフラー付近から出た火は、さらに燃え広がります。軽トラックは白い煙に包まれ、運転席にいる男性の姿が見えなくなることも…。

 ガソリンに引火し爆発する危険もあり、一刻を争う状況です。

■スマホのライト頼り…状況確認しながら救助

 事故が起きたのは、岐阜県大垣市の国道21号。先月28日午前4時ごろ、信号待ちをしていた大型トラックに軽トラックが衝突しました。

 救出にあたった大学生:「トラックが信号待ちしてるところに、軽トラックがそのまま後ろから追突する感じでした」

 自宅へ帰る途中に事故を目撃したという大学生は、次のように話します。

 大学生:「後ろから、炎のようなものが少し出てて。だんだん広くなっていって。車の中で煙と炎と挟まっている運転手さんが見えたので、早く助けないといけないなと思いました」

 現場は周辺を畑に囲まれた片側2車線の国道。街灯も少なく暗いなか、大学生はスマートフォンのライトを頼りに、状況を確認しながら救助したといいます。

 大学生:「(スマホの)ライトがつかない状態になってしまったので、カメラのビデオからフラッシュたければとフラッシュ機能を押してみたら使えたので、カメラのライトを使って、(車の)中を照らしていたって感じです」

 無我夢中の救出で履いていたサンダルは黒く焦げ、手は傷だらけになっていました。

 ライトをつけるため、動画モードにしていたことで記録された大学生による軽トラック運転手の救出映像です。

 大学生の呼び掛けに、軽トラックの運転手はなんとか応えます。

 大学生:「(運転手の)様子は、意識がもうろうとしていたので、顔や腕、足元、結構からだ全身血だらけっていう状況でした」「とりあえず、一刻も早く車内から出さないといけないなと思ったので。無理やりドアをこじ開けて…」

 車内に充満する煙。火の手は、運転席にも迫ります。

 大学生:「(車の)中はすごく熱くて、いつ爆発するんだろうって思いながら」

 このままでは、いつ爆発が起きてもおかしくない状況です。

 大学生:「途中から結構、最悪爆発してもいいかと思ったので。最悪、自分も巻き込まれてもいいかと諦めがついた」

■足抜くため格闘…15分後、現場に消防が到着

 警察や消防に通報するため、現場を離れていた大型トラックの運転手に助けを求め、2人で救出を試みます。

 2人がかりでも挟まった足は抜けません。大型トラックの運転手は、助けを呼びに別の場所へ向かいます。

 出火している軽トラックに残された男性を救出しようと、大学生は様々なことを試みます。

 大学生:「自分はすごいテンパっていたんですけど、やることは明確に自分の中ではポンポン出てきたんじゃないかなと思います」「中の軽トラの部品などを力づくで壊して、外して。足が抜けるスペースを必死に確保しようとしていて、そこでこれ以上は力づくでも無理だと感じたので、カッターナイフが車内に転がっていたので、衣服をカッターナイフで切って、シートを切って、スペースを広げようかなと」

 挟まれた足を抜くために格闘すること15分。現場に、ようやく消防が到着します。

■大学生「命かえりみず、助ける必要あると」

 消防が到着してすぐに、軽トラックの火は消し止められました。

 隊員に状況を説明する大学生。大学生の情報を元に救出が始まります。

 大学生:「消防の方が合計で8人くらいいらっしゃって。中の部品を機械で切断しているという状況でした。消防の方も5分から10分程度、時間がかかっていたので。やはり自分の力じゃ無理だったんだなと、そこで思いました」

 無我夢中で救出にあたった大学生は、次のように話します。

 大学生:「今思うと、非常に危ないなっていう状況ですし、自分の行動が合っているかどうか分からないですけど。その時は自分の命をかえりみず、助ける必要があると考えていました」

 消防が到着して10分ほどで無事救出された軽トラックの男性。消防によると、その後、市内の病院に搬送され軽傷だったといいます。

 大学生:「車の爆発とか火に巻き込まれなくて良かった。2人とも巻き込まれず済んだので、命も無事で良かったなと思います」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年12月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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