“一時辞任検討”も「まだ改革途中」　日大・林真理子理事長が会見で謝罪(2023年12月4日)

“一時辞任検討”も「まだ改革途中」　日大・林真理子理事長が会見で謝罪(2023年12月4日)

　日大の林真理子理事長が4日夕方に会見し、一連の問題を巡り、辞任することも考えたと話しました。

■騒動受け“一時辞任検討”明かす

　8月の薬物事件の会見からおよそ4カ月。大学内の混乱は収まっていないようです。

　日本大学　林真理子理事長：「違法薬物を巡っては、これまで部員3人が逮捕され、1人が書類送検されました。アメフト部の今後については理事会で継続審議していくことになる」

　一連の日大アメフト部の薬物事件で摘発されたのは4人です。一方で、部員からは廃部方針の撤回を求める要望書が180人分の署名とともに提出されています。

■アメフト部廃部は「継続審議」

　日本大学　林真理子理事長：「競技スポーツ運営委員会で廃部という方針が出たが、理事会でもう少し審議させてくれということで継続審議となった」

　スポーツ科学部　益子俊志部長：「当初、最初に逮捕された学生の個人的な犯罪、単独犯だという判断がされたが決してそうではなくて、アメフト部の寮で集団的・常習的が疑われる犯罪だったという結論になった。大学として責任を持てない。このままアメフト部を継続することが一般学生、アメフト部の学生の安全を担保できないという結論に至った」

　日大の薬物事件への対応を検証した第三者委員会は、大学組織としてのガバナンスが機能していなかったなどと指摘。林真理子理事長は6カ月の50％減俸となりました。日大のホームページで公開されている資料によりますと、林理事長の報酬額は月に200万円です。

■“一時辞任検討”も「まだ改革途中」

　日本大学　林真理子理事長：「私としましては処分の内容を重く受け止め、理事長としての至らなさを反省するとともに今後、本学の学生、生徒、保護者、卒業生をはじめ、関係者の方々を失望させることのないよう、より一層気を引き締めて改革を成し遂げる責務を全うして参りたいと思います」「（Q.報告を受けながら共有をしないなど、なぜ（理事長は）辞任をしない？）色々なご意見、ご指摘があると思うが、これについては第三者委員会の報告に基づいて理事会で審議されたこと。この時、私も澤田副学長も学長も退席して、討議には加わっていません。それで得た公正な判断だと私は考えています」「（Q.“公正”と言っているが学生の前で嘘をついていた？）嘘というのは何についておっしゃっている」「（Q.嘘というのは8月2日の囲みで違法な薬物が押収されていない、7月の段階で報告を受けているにもかかわらず、記者に違法な薬物は見つかっていないと）それにつきましても第三者委員会での報告がございますけども『まだ見つかっていない』という正式なコメントを出している」

　酒井健夫学長は来年3月まで、今年度いっぱいでの辞任が決定しています。大麻と疑われるものを発見しながら12日間保管したことが問題視されている澤田康広副学長は今年いっぱいでの辞任となりました。

　日本大学　林真理子理事長：「（Q.自身の中で一度も辞任ということは考えられなかった？）はい、それにつきましては何度か考えたこともございますけども、まだ改革途中であるということ、色んな要因がありますけども、それについては詳しくここでお話しするつもりはございません」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>