米下院「経歴詐称」疑惑の共和党サントス議員除名を決議 選挙資金でボトックス注射も(2023年12月2日)
アメリカ議会下院はMBA取得の経歴詐称や選挙資金をボトックス注射に費やすなど数々の疑惑が指摘されていた共和党のジョージ・サントス議員を除名する決議案を可決しました。
議会下院では1日、サントス議員の除名を巡る採決が行われ、必要な3分の2を超える311人が賛成し、除名処分が決まりました。
下院議員の除名は約20年ぶり、6人目です。
サントス氏は採決の終了を待たずに議場から退出しました。
共和党 ジョージ・サントス議員：「分かる？非公式なんだよ。私はもう議員ではない。あなたたちの質問に答える必要はない」
サントス氏の除名で下院共和党は221議席、民主党は213議席で、その差は8に縮まり、対立がより先鋭化するとみられます。
空席を埋める特別選挙は来年2月ごろに行われる見通しです。
サントス氏を巡っては、去年11月の中間選挙で初当選を果たした後に金融大手での勤務経験やMBA（経営学修士）の取得歴などに加え、祖父母がユダヤ系でホロコーストの生き残りだとした経歴が嘘だったと判明していました。
また、失業手当の不正受給や議会への虚偽証言などの罪で起訴されたほか、超党派による委員会の調査では、選挙資金をボトックス注射や高級ブランドの購入に充てていたことが指摘されるなど疑惑が相次いでいました。 （C） CABLE NEWS NETWORK 2023
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