黒海沿岸に“冬の嵐”「100年に1度の暴風雪」そのメカニズム(2023年12月1日)

黒海沿岸に“冬の嵐”「100年に1度の暴風雪」そのメカニズム(2023年12月1日)

黒海沿岸に“冬の嵐”「100年に1度の暴風雪」そのメカニズム(2023年12月1日)

 ヨーロッパとアジアの間にある黒海沿岸で冬の嵐が発生。海水温が上昇した影響で巨大な高波が押し寄せ、町を襲いました。

■「100年に1度の暴風雪」異常な雪

 黒海沿岸を襲った巨大嵐。普段は穏やかな気候で、各国のリゾート地が点在。そこへ高波が押し寄せたのです。ウクライナは記録的な大雪でインフラは寸断され、各地で大規模停電が発生。「100年に一度」の記録的な暴風雪が吹き荒れたのです。では、なぜ嵐はこれほどまで勢力を強めたのでしょうか。

 先週、ギリシャ付近で発生した嵐はトルコを通過し、黒海へ。通常は徐々に勢力を弱めますが、今年は黒海の海水温が例年より最大で6℃以上高く、異常に高い水温になっていました。

 そのため嵐は発達しながら北上を続け、黒海沿岸に大雪をもたらしたといいます。今年の異常な暑さが異常な大雪を引き起こしたともいえるのです。

■森の中“メリーゴーラウンド”出現!?

 同じく大雪に見舞われている中国では不思議な光景が…。

 森の中に巨大な円盤が現れたのです。さらに、人が乗っても大丈夫の天然の氷。まるで回るメリーゴーラウンド。SNS映えするとあって何もない森は一転、観光スポットに。地元メディアによりますと、氷が複雑な川の流れで渦を巻き、削られて徐々に円盤の氷になったとみられ、人の手は一切、加えられていないと伝えています。

 さらに、寒さの影響で想定外に現れたのが「トラ」です。「孤高のハンター」と呼ばれて警戒心が高く、人前にめったに表れないトラですが、11月に入って急激に気温が低下、山の餌(えさ)が減少したこともあって人里に現れ、その姿が目撃されています。

■海のミルク「カキ」5分の1に激減

 一方、干ばつに悩まされているアメリカ・テキサス州。海に異変が…。海の幸牡蛎(かき)が極端に減り、通常の5分の1しか取れなくなっているというのです。

 テキサスのカキ漁師:「毎年、状況が悪化している。本当に牡蛎が取れないんだ」

 今年、テキサス州では干ばつと洪水が交互に襲い、海の塩分濃度が変化して牡蛎が激減したといいます。

■「地位を利用して取引を結ぼうと」

 世界気象機関は今年2023年は観測史上、最も暑い年になると公表。地球温暖化が加速していると警告。そんななか、気候変動について話し合うCOP28が中東・アラブ首長国連邦のドバイで開幕。しかし、COP28の議長は国営石油会社のCEO(最高経営責任者)であり、海外メディアには「地位を利用して他国と石油取引を結ぼうとしている」とも報道されるなど反発の声も上がっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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