全土から避難者が… ウクライナ西部リビウ現地レポ
ウクライナ西部の町リビウではロシア軍の攻撃から逃れるため全土から避難してきた人々が非常に厳しい状況におかれています。
記者
「今、リビウでもサイレンが鳴り響いています」
ポーランド国境に近いウクライナ西部のリビウ。
記者
「あちらの道路を見ると、駅から街の方へと流れてきていますので、今ウクライナ各地から到着した人たちだと思います」
ウクライナの面積は日本のおよそ1.6倍で、西にたどり着くために長旅を続けてきた人は少なくありません。中部の街から列車で避難してきたこの夫婦は、3人の子どもをひとつの座席に座らせ、自分たちは立ちっぱなしでした。
母親
「とても疲れている、皆疲れている。ほとんど寝ていません。とても悲しい、泣いています。今後はどこへ行けばいいのか、ここに残るべきか」
駅の近くで目立つのは子どもたちの姿です。こちらの3人は3日前に南部の街から到着。近くのテントで過ごし、仕事ですぐに来られなかった祖母とこの日、ようやく再会しました。
祖母
「行くかどうか迷っていました。でも、孫たちが泣いて電話をしてきたので決めました」
子ども
「家と友達が恋しい」
避難してきた人を迎える食べ物や温かいお湯は地元の人々が持ち寄ったもの。
記者
「ピアノを弾いている方がいますね、駅前」
音楽学校でピアノを学んだという地元の男性は、「人々を団結させたい」と演奏を続けていました。
（03日17:23）
