「人生終わった」名門・日大アメフト部“廃部”方針で部員語る複雑な思い 残された部員は【news23】|TBS NEWS DIG

「人生終わった」名門・日大アメフト部“廃部”方針で部員語る複雑な思い 残された部員は【news23】|TBS NEWS DIG

「人生終わった」名門・日大アメフト部“廃部”方針で部員語る複雑な思い 残された部員は【news23】|TBS NEWS DIG

薬物事件で揺れる日本大学のアメリカンフットボール部について、大学側が廃部にする方針を固めたことがわかりました。現役の部員は「人生が終わった」と複雑な胸中を語りました。

※動画内で紹介したアンケートは30日午前8時で終了しました。

■ 現役部員「目標や夢が終わった絶望感が大きい」日大アメフト部廃部へ

11月29日夜、日本大学である決断が下されました。

喜入友浩キャスター
「日本大学の本部です。報道陣も集まっています。午後5時から臨時の理事会が行われています」

関係者によりますと、日大の理事会で、酒井健夫学長と沢田康広副学長が辞任届を提出し、理事らが了承したということです。

また、廃部にする方針が示されているアメフト部については、学内の手続きを経て正式に決定した場合には速やかに公表するとしています。

廃部の方針を固める大きな要因となったのが、相次いだ薬物事件です。2023年8月、警視庁が日大アメフト部の寮を家宅捜索。大麻と覚醒剤を所持した疑いで、3年生の男子部員が逮捕・起訴されました。また、10月には4年生の部員、11月27日には新たに3年生部員が逮捕されています。

11月29日、アメフト部の練習場では…

喜入キャスター
「日大アメフト部のグラウンドです。9月から活動を停止しているということもあり、人気は全くありません」

アメフト部の廃部の方針に日大の学生は…

日大1年生
「大麻をやっていた事実があるので、それは大学側として放置しておくのは良くない。廃部するのは正解だと思う」

日大3年生
「いろいろ不祥事続きなので、ここで1回けりをつけないとやばいのでは」

一方、こんな意見も…

日大3年生
「一生懸命やっている人たちもいたので、かわいそうだなという気持ちがある」

日大1年生
「たぶんスポーツ推薦で来ている人たちもいる。その人たちのことを考えると、何しに大学に来たのか、かわいそうに思う」

日大アメフト部は1940年の創部以降、学生王者を決める大会で21回の優勝を誇る強豪校。2018年には「悪質タックル問題」が起き、部の指導体制などが問題視されたものの、再発防止に努めてきました。

11月29日、現役のアメフト部員が取材に応じ、複雑な胸中を明かしました。

日大アメフト部 現役部員
「きのう(28日)外部から知ることがないように先に連絡だけ流しておくと(連絡が)きた。自分たちの人生、目標や夢だったものがいきなり終わってしまったというのが大きくて、絶望感とかが大きかった」

ほかの部員の様子は・・・

日大アメフト部 現役部員
「みんな『つらい』とか、『どうにか続けられないのか』という話や、自分たちの目標がなくなって本当につらいの一言。問題を起こしてしまってからも始められるように話し合いの場を設けたり、皆で立ち直っていくための道を歩んでいたときにいきなりその道が閉ざされてしまった」

薬物事件の対応を巡って、トップ陣のゴタゴタは続いています。林真理子理事長に辞任を求められた沢田康広副学長が、パワハラを受けたとして林理事長を提訴しました。

29日、辞任届を提出したという沢田副学長。今回の“決断”について…

沢田副学長
「引責辞任に納得はしていないが、学内の混乱を避けるために辞任を受け入れる」

沢田副学長は理事会で年内での辞任で了承されたということです。29日夜、直撃すると…

喜入キャスター
「辞任と廃部は決定か?理事会ではどんな話があった?」

呼びかけには応じませんでした。

こうした中、アメフト部の部員13人が29日、日本大学会館を訪れ、廃部とされた方針の撤回を求めました。また、180人の分の署名を添えた要望書を提出したということです。

■部員はどうなる?“同好会”や“サークル”という道も…

藤森祥平キャスター:
廃部の方針となった日大アメフト部は、戦前の1940年創部の名門です。「フェニックス(不死鳥)」の名称で知られ、学生日本一を決める「甲子園ボウル」で21回優勝、社会人と対戦した「ライスボウル」でも4回優勝しています。

日大と対戦した元関西学院大学アメフト部のフリーアナウンサーの有馬隼人さんは、日大アメフト部の強さについて、「1つの目標に向かっていく力がずば抜けていた。チームの統制力、結束力の強さを感じた」と話しています。

日大アメフト部OBは“廃部”について、「数々の功績を残したチームなので、薬物問題については残念だったが、廃部は当然の判断だと思う。ただ、残された部員を思うといたたまれない」と取材に答えています。

小川彩佳キャスター:
元関西学院大学アメフト部の有馬さんは、「もう少し事実確認をした上での判断ならまだしも、いきなりの廃部は時期尚早では」とも話しています。まだ公式に廃部と発表はされていませんが、なぜ廃部という判断に至ったのか、経緯などは分かっていません。どう受け止めたらいいのでしょうか。

小説家 真山仁さん:
例えばきのう事件があってきょう廃部ということであれば、“時期尚早”というのも分かりますが、時間は十分あったと思います。…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231130-6124469)

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