「エンジンから火」機体バラバラ 屋久島沖に…オスプレイが墜落(2023年11月29日)
29日午後2時47分ごろ、鹿児島県屋久島沖にアメリカ軍のオスプレイ1機が墜落したと通報がありました。目撃者によりますと、エンジンから火を噴いて機体は海上でバラバラになったということです。
■「エンジンから火」機体バラバラ
松野博一官房長官：「詳細は確認中ですが、本日午後2時40分ごろ、鹿児島県屋久島沖において米軍オスプレイがレーダーロストしたとの情報に接しています」
午後2時47分ごろ、屋久島沖にオスプレイが墜落したと通報がありました。
アメリカ軍関係者によりますと、オスプレイ3機が朝、都内の横田基地を出発し、岩国基地経由で沖縄県の嘉手納基地に向かっていたうちの1機とみられます。
また、鹿児島県警にも島民から「オスプレイが左エンジンから火を噴いて空港近くの海岸に墜落した」と通報がありました。
事故後、現場近くの屋久島空港では別のオスプレイが撮影されています。
近くで漁をしていた人が目撃したと話します。
近くで事故を目撃した漁師：「北の方向から飛行してきたオスプレイが屋久島空港に着陸しようと、南東方向から北西方向へ滑走路に進入中に海上に墜落。機体がバラバラ、いくつもの破片に分かれて、救命ブイですかね、オレンジの大きなブイは膨らんで流れているが、人が入っているような状況は確認できない。まだ手を振っているとか、浮いている生存者は見つからない」
屋久島地方の29日の天候は注意報や警報は何も出ていませんでした。最大瞬間風速は屋久島で7.7メートルでした。
軍事ジャーナリストの黒井氏は、こう話します。
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏：「オスプレイは固定翼、通常の飛行機とヘリコプターの2つの飛び方の機能を融合したもの。ローターが2つあって、ヘリコプターのように上に付いていて、空中を飛ぶ時にはそれが前に倒れてプロペラ飛行機のような飛び方になるというものです」
そして、左エンジンから火を噴いていたという目撃情報に注目します。
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏：「何かの故障だろうが情報がないので原因が分からない。もし火を噴いたというのが事実であれば機材トラブル、故障の可能性が高い。断定はできないが。何かちょっとしたトラブルで機体の姿勢制御をする時間的余裕があれば無線交信で何かあると思うが、エンジンやローターのあたりに何かしらのトラブルが起きて一気に落ちたという可能性が交信の記録がないのであればあるのかなと」
現場海域で機体の残骸のようなものや転覆した救命いかだのようなものを確認したということです。
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