“奈良の大仏”並み巨大岩が出現 工事現場掘っても掘っても…工事費用7億円に膨らむ(2023年11月29日)

“奈良の大仏”並み巨大岩が出現 工事現場掘っても掘っても…工事費用7億円に膨らむ(2023年11月29日)

“奈良の大仏”並み巨大岩が出現 工事現場掘っても掘っても…工事費用7億円に膨らむ(2023年11月29日)

 福島県で産業団地を作ろうとしたところ、突然、巨大な岩が現れました。想定外の大きさで、工事費用が7億円にまで跳ね上がっています。

■掘っても掘っても全貌つかめず…想定外の巨岩

 地中に埋まっていたのは、巨大な岩石。隣にある重機の3倍ほどの大きさとみられます。

 福島県田村市に現れたのは、つるんとした表面で、まるで人工物のような巨大な岩です。産業団地を整備するため、雨水などを一時的にためておく調節池を造成中に存在が発覚しました。

 地元の人:「ああいう大きい岩が隠れているのが、びっくりしました」「みんな結構びっくりして、回って見ている」

 工事現場は元々、岩石の多い山でした。岩の頭の部分は、最初は石のように見えていたそうですが、掘っても掘っても全貌はつかめず。想定外の巨岩であることが分かりました。

■“奈良の大仏”並み 工事費用7億円に膨らむ

 その大きさは、映像などから測定すると横30メートル、奥行き22メートル、高さ17メートルにも及ぶとみられています。

 高さ17メートルというと、“奈良の大仏”の台座を含めた高さ、およそ18メートルに匹敵します。

 市は、重機などで破砕することを検討しましたが、岩が想定よりも硬かったため、そのままにして池を深く掘るように変更しました。

 工事にかかる費用は当初の2.5倍、およそ2億7000万円から7億円近くまで膨れ上がる見込みです。

 思いがけない事態は他にもありました。

■巨岩で地域おこし? 市は「団地竣工を優先」

 巨岩が出現して以降、この場所を見物に訪れる人が後を絶たなくなっています。

 元々、田村市には亀の形をした高さ10.7メートルの「古代亀石」など、たくさんの巨石が点在していて、市民からは「観光地にしては?」という声も上がっています。

 市長は、次のように話します。

 白石高司市長:「何かこれ(巨岩)を使って、地域おこしにつながらないか。様々な方法を内部で検討したが、我々が今回進める東部産業団地の竣工(しゅんこう)をまずは優先すると」

 巨岩を活用するアイデアも募っていきたいということです。

(「グッド!モーニング」2023年11月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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