「エホバの証人」で性被害150件超 元2世信者らが公表 性体験を「泣きながら回答した」教団は“強要”を否定【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「エホバの証人」で性被害150件超 元2世信者らが公表 性体験を「泣きながら回答した」教団は“強要”を否定【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「エホバの証人」で性被害150件超 元2世信者らが公表 性体験を「泣きながら回答した」教団は“強要”を否定【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「エホバの証人」の元2世信者らが教団内での“性被害”についての調査結果を公表しました。ほかの信者から体を触られたり、性体験を話すよう強制されたなどの訴えが150件に上り、ある女性は、性体験を「泣きながら話した」と告白しました。

■エホバの証人 “性被害”調査 「記憶に蓋しないと生活できない」

28日、エホバの証人の元2世信者がこども家庭庁に対し、教団内での性被害があったとする調査結果を提出しました。

調査では教団内で「性暴力を受けた」、「性に関する経験などを話すように強制された」と申告したのは延べ79人。

このうちの1人である女性が取材に応じました。

エホバの証人 元2世信者
「記憶に蓋をしないと生活できなかった」

エホバの証人の元2世信者である30代の女性。

18歳の時に異性と交際をしていたことが教団内に伝わると、“教義に反する”として幹部信者らの前で性体験を話すよう強要されたといいます。

エホバの証人 元2世信者
「『性交渉したのか』『いつどこで何回したのか』などを詳しく聞かれた。すごい恥ずかしい思いと、口にしたくないという思いもあって、泣きながら回答していた」

教団では結婚していない人同士の性行為は“不道徳な行為”として教義で禁じています。

女性は何度も性体験について問われ、それがトラウマになっていたといいます。

エホバの証人 元2世信者
「男性複数人と一緒に仕事などの会議室だったり密室に入るような瞬間があると、心拍数が上がって変な汗が出てくるというか、頭が真っ白になってしまう」

こうした訴えが上がる背景について、現役の幹部信者が証言しました。

エホバの証人 幹部信者
「『宗教裁判』のような取り決めがある。密室で罪を犯したとされる人が、複数対1人というかなりプレッシャーを感じるような状況のもとで行われる。それに答えないことは『神に対する不従順』だとされる」

教団側はJNNの取材に対し
「性に関する経験を話すように強制することはない」と否定していますが、被害を受けた女性は、宗教的な性虐待に関する「法整備が必要だ」と強調します。

エホバの証人 元2世信者
「『直接指示を出していない』というふうに教団側が逃げることができてしまうのが今の現状。宗教団体が個人の尊厳であったり、子どもたちの権利を侵害することがないようなものが生まれたら良いなと」

■被害女性「どれほどの頻度で相手の男性と会い、何をしたかを言葉で言わされた」

日比麻音子キャスター:
エホバの証人の宗教2世をめぐる問題では、調査結果で「性被害があった」とする内容が明らかになりました。

このエホバの証人ですが、信者は世界で約870万人います。日本国内では約21万人いるとされています。

これまでに宗教2世への“児童虐待”の問題として、▼教義による「むち打ち」や、▼信仰上の理由で「輸血拒否」というケースが指摘されています。
さらに今回の調査で、“性的虐待”の申告が150件以上あったということです。アンケート調査は159件、面接調査でも11人に調査をしたということでした。

ではどういったことがあったのか見ていきます。
調査報告書によると、この実態調査では、「自身の性に関する経験等を話すように強制された」ことがあり、性的虐待と感じたか、という内容に対して、▼42人が「はい」と答えています。そのうち、当時、未成年だったのは15人ということでした。

では一体なぜこういったことを話すように強制されたのか。
その背景について、エホバの証人の教えでは、「結婚関係外の性交渉を禁止」というルールがあったということなんです。
信者が禁止事項を破った疑いがあれば、審理委員会にかけられるそうです。そして、男性“長老たち”による性的な質問を含む聴聞・審理が行われることがあるということなんです。

そして実際にこういった声がありました。

18歳から19歳の時に被害を受けた女性
「10代後半に一般人と恋愛し、2人でいる所を別の信者に見られて、審理委員会にかけられました。どれほどの頻度で相手の男性と会い、何をしたかを言葉で言わされました。不必要に自尊心を失ったと、悔しくて眠れない日が時々あります」

突発的なのか、常習性があるのか、本当に反省しているのかなど、質問があったということです。

■“親の信仰”を子どもに当てはめていくと…

ホラン千秋キャスター:
こういった誰かに思いを寄せる、そしてその体験に関してどのような思いを抱いているかなど、とても個人的、パーソナルなもの。

それを話したくもない相手にこじ開けられて、話さざるを得なかったという状況は、とてもトラウマ的なことだと思うんですが、それを10代のうちに経験するというのは、その後もずっとやはりショックとして残るだろうというふうに推測できますよね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
本人としては、なぜこれを「今、私がやらなきゃいけないんだろう」という疑問もあると思います。やはりその経験自体が長くトラウマになって残っていく可能性はあるのではないかというふうにすごく感じます…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231128-6124147)

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