【世界のnews】黒海周辺で「100年に一度の嵐」…「地獄の入り口」巨大な穴が拡大(2023年11月28日)
黒海の沿岸の国々で冬の嵐が猛威を振るっています。クリミア半島では100年に一度の嵐で多くの被害が出ています。
■黒海周辺で猛威「100年に一度の嵐」
黒海周辺の国々で続いている大荒れの天気。ジョージアでも海沿いの町を波が襲い、建物が壊れるなどの被害が発生。
2014年、ロシアが一方的に併合したクリミア半島では「100年に一度の嵐」が襲来。降り続く大雨で町の至るところが冠水。最大瞬間風速は40メートルを記録。何台もの車が倒れた木の下敷きに。
この嵐はロシアとウクライナの戦闘にも影響を与える可能性が…。ウクライナ内務省の顧問によりますと、ロシア軍が海岸に掘った塹壕(ざんごう)が嵐で流されたといいます。
■ウクライナ南部で“強烈暴風雪”
冬の嵐はウクライナ南部にも。視界を遮るほどの風と雪。暴風雪によって立ち往生する車が続出。強風によって発電施設が破損。多くの地域で停電も起きています。
地元住民:「間違いなく最大級の災害だ。ここでは15万から20万人が暖房なしで暮らしている状態だよ」
こうしたなかでも町には空襲警報が鳴り続けています。
■緑に“白い道”スキー場で雪不足
一方、オーストリアのスキー場は雪不足。よく見るとコース以外は雪はなく、緑に囲まれています。まるでスキー場とは思えない緑の中にある白い道。この雪は昨シーズンの冬の間に蓄えていたものだったのです。クロスカントリーができるように雪をまき、ゲレンデを作ったのでした。
EU(ヨーロッパ連合)の気象機関によりますと、11月17日の世界の平均気温が一時的にせよ、産業革命前の水準を2.06度上昇したと明らかにしたのです。壊滅的な影響を与える可能性があると警告する専門家も。
気候の転換点。これまで緩やかに上昇していた気温が突如、急激に上昇して後戻りできなくなる分岐点を指します。
■「地獄の入り口」巨大な穴 拡大
再び元には戻らない、かつての姿。その一つに「地獄の入り口」と呼ばれる巨大な穴があります。シベリアの永久凍土が解けて地面が陥没。決してふさがれることはなく、現在も拡大し続けているといいます。
史上最強のハリケーンが襲ったメキシコ・アカプルコ。かつての高級リゾートホテルは見る影もなく、今や廃墟と化し、再開には程遠い状態です。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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