宝塚歌劇団死亡女性の遺族側が劇団側と面談 過重労働とパワハラ認めた上での謝罪・補償を改めて求める
宝塚歌劇団に所属する女性が死亡した問題で、先週、劇団側と遺族の代理人が面談したと明らかにしました。その内容とは?
今年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属する25歳の女性が自宅マンションの敷地内で死亡しているのが見つかりました。自殺とみられています。
遺族の代理人 川人博弁護士
「わずか1日3時間程度の睡眠しかとれない状況が続き、加えて上級生のパワハラもあり健康を損なって亡くなった」
遺族側は過重労働とパワハラが死亡の原因と主張し、謝罪と適切な補償を求めていましたが…
宝塚歌劇団 木場健之理事長
「故人に対するいじめやハラスメントは確認できなかった」
双方の主張が平行線をたどる中、劇団を巡って大きな動きが…。先週、兵庫県の西宮労働基準監督署が劇団に立ち入り調査を行い、勤務実態などの把握を進めています。
さらに一昨年9月にも、一部のスタッフらに導入している「裁量労働制」について改善を求める「是正勧告」を受けていたことが、劇団への取材でわかりました。
こうした中、先週金曜日(24日)に遺族側の代理人弁護士と劇団側が面談交渉を行ったということです。そして、遺族側は27日、交渉の結果を公表しました。
遺族側は「パワハラが否定されたままで合意解決することはありえない」などとし、改めて過重労働とパワハラの事実を認め謝罪・補償をすることを求めました。
一方、阪急と劇団側は、調査報告書でパワハラを認定していないため、現時点で特定のパワハラの存在を認めていないとする一方、「調査報告書にこだわることなく遺族の主張を真摯に受け止め、引き続き協議したい」としました。
これを受け、遺族側は11月末から12月初旬ごろに調査報告書に対して証拠を付けたうえで批判する書面を提出。12月後半に代理人同士による2回目の面談を行う予定です。
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