異変!伊豆の海にグルクン?シイラも次々と網に(2023年11月21日)

異変!伊豆の海にグルクン?シイラも次々と網に(2023年11月21日)

異変!伊豆の海にグルクン?シイラも次々と網に(2023年11月21日)

■クマノミ&グルクン 静岡の海でなぜ

 21日朝、静岡県熱海市の市場で競りにかけられていたのは、関東ではなかなか見慣れない魚「シイラ」。温かい海に生息し、ハワイで「マヒマヒ」と言われる魚です。

 熱海魚市場 宇田勝社長:「夏の魚なのに冬場にこの魚がまわったこと自体、ちょっと不思議だなと」

 さらに…。

 熱海魚市場 宇田勝社長:「夏場なんて何十キロってグルクンが揚がったりしてました。夏というより、つい最近まで揚がってました」

 沖縄など、温かい海にいるはずのカラフルな魚。なぜか今、伊豆の海に現れています。伊東市でダイビングショップを経営する松崎さんは21日、海で熱帯の魚「クマノミ」に出会ったそうです。

 ダイビングサービス mieux みう 松崎剛代表:「30年近く潜っているが、南方種と呼ばれる魚が非常に多く、通年通して見られるようになってきた。沖縄に近い状況になってきている」

 アオウミガメにも出会える確率が高まっているといいます。理由の一つには「海水温の上昇」があります。静岡県の水産海洋技術研究所では「黒潮大蛇行の影響で温かい水が相模湾の方に流れ込んだのが、原因の一つではないか」としています。周辺の海水温はおととしと比べると、20日は24℃以上の海域が広がっているのが分かります。

 ただ、こんな不安も…。

 ダイビングサービス mieux みう 松崎剛代表:「きれいなものが見られてうれしい半面、かつて見られていた生物がいなくなっているので、その生物たちがどこへ行ってしまったんだろうという不安はある」

 水産会社も…。

 熱海魚市場 宇田勝社長:「(Q.(南の魚は)よく売れる?)売れないですよ」

 熱海市内の飲食店で調理してもらいました。赤い尾が飛び出しているのは、グルクンの天ぷら。シイラはフライに。

 熱海市の飲食店 店主:「淡泊な魚。取れたてなら刺し身もいけます」

 どちらも地元ではなじみがないため、店では提供していないといいます。

 熱海魚市場 宇田勝社長:「不安はありますよ。年々、知らない南方の魚が入ってきて。食べ方・売り方を知らないから勉強しながらやっていく。魚市場として活用していかないといけない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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