氾濫したのは『天井川』 土砂が多く流れ出た原因の1つは「構造」か 周辺住宅は浸水(2023年5月9日)
兵庫県伊丹市の天神川が氾濫した現場では、5月9日も土砂の撤去作業が続けられています。
(記者リポート 5月9日午前10時半ごろ)
「土砂に埋もれて動かなくなったトラックがレッカー車に積まれていきます」
8日未明、伊丹市の天神川が氾濫し、兵庫県などによりますと、周辺の住宅12軒で床上・床下浸水の被害がありました。
(被災した同僚の支援に来た人)
「床下の浸水と聞いています。きのうかなりひどい状況だったと聞いていまして、車を入れるのも難しかったと聞いている」
土砂に埋まっていた車は8日に撤去されましたが、県によりますと、浸水範囲は3万3000平方メートルほどにも及ぶということで、一夜明けた9日も土砂の撤去作業が続いています。
(宝塚土木事務所・武庫川対策室 恒藤博文室長)
「大きな土砂につきましては、きょうあす中に撤去しまして、今週中にはできるだけ対応を終わらせたいと思っております。ご迷惑をおかけしたことには間違いありませんので、できることを検討しながら対応していきたいと考えております」
天神川は、周辺の地面よりも川底が高い位置にある「天井川」と呼ばれる川で、この構造が多くの土砂が流れ出た原因の1つだといいます。
河川の災害に詳しい立命館大学の里深好文教授に話を聞きました。
(立命館大学 里深好文教授)
「川底の一部分が天井川から周辺に流れ出す水の流れによって、土砂が水と一緒に出てきた」
現場では川幅を半分に狭めて堤防を強化するなどの工事が行われていましたが、想定を上回る激しい雨の影響で堤防が決壊したとみられます。
(立命館大学 里深好文教授)
「ここまでの雨になることが事前に分かっていれば、緊急対応とかができたのかもしれないですけど、(予測できていなかったので)やれることは限られたのかなと」
県は、当初の予定通り5月中に改修工事を終えることを目指していて、堤防が決壊した原因を調べるとともに、被災した住民への補償についても検討するとしています。
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