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テレビも塔爆され・・・棚はガラガラ、食料は品薄 緊迫の首都キエフ(2022年3月2日)
停戦交渉の最中でも、テレビ塔が爆破されるなど戦闘が激しさを増す首都キエフでは、市民の食料が逼迫(ひっぱく)する事態になっています。
ウクライナの首都キエフの住民は、緊迫した夜を過ごしていました。
キエフ在住、パルホメンコ・ボグダンさん(35):「今、近くで爆撃の音が多くなっていて、キエフのテレビ塔も爆破されました。家の中はこういう感じで、すべて暗くして一番安全なキッチンに逃げています」
キエフでは1日、テレビ塔が攻撃され5人が死亡。
連日、街の様子を伝えてくれているキエフ在住のパルホメンコ・ボグダンさんは、犬の散歩中、異変に気が付きました。
キエフ在住、パルホメンコ・ボグダンさん:「ズドーンという鈍い、しかもかなり大きい音がしたんですね。すごく大きなショックを受けました」
ボグダンさんはウクライナ大統領府からほど近い、キエフの中心部にいます。
キエフ在住、パルホメンコ・ボグダンさん:「本当にウクライナにとってシンボルと呼べるものが、次々破壊されていっていますので、精神的な強さで持ちこたえているウクライナ人に対して、精神的なダメージを負わせるための一つの攻撃なのかなと」
ロシア軍の脅威は、確かにキエフに迫っていますが、ボグダンさんが住む場所では幸い、電気・ガス・水道などに影響は出ていません。
ただ「食料」については、少しずつ影響が出始めていました。
キエフ在住、パルホメンコ・ボグダンさん:「お昼に弟のステファンがクロワッサンを買ってきてくれたので、これを食べて、これを晩御飯にしたいと思います」
ボグダンさんの弟が撮影したスーパーマーケットの映像です。棚はガラガラで、食料は品薄の状態になっています。
日に日に物資が不足していくなか、ボクダンさんは街中のこの光景を見て、少し安心したそうです。
1人買い物に向かう高齢の女性。すると、男女2人が・・・。
女性:「ミルクをどうぞ」
高齢の女性に、ミルクを手渡しました。
キエフ在住、パルホメンコ・ボグダンさん:「日本の震災で人々が助け合うような状況が、この戦争のなかで行われているのは、非常に僕は誇らしいことだと思います」
市街地では、こんな意外な攻防が続いています。
樹皮が削られた街路樹です。これが、ロシア軍との攻防の跡だといいます。
キエフ在住、パルホメンコ・ボグダンさん:「ロシアの工作員がマーキングした跡をウクライナの現地の人が削り取った。これが処理される前のマーキングです」
この赤い印。ロシア軍が付けたマーキングの可能性が。
実はいま、ロシア軍が攻撃の目印に書いたマークが至る所で発見されているのです。
ウクライナの政府機関・UKRAVTODOR:「敵のロシア軍が目印として使用しています。黒く塗って隠して下さい。すぐに警察に報告して下さい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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