「正直儲けはなく、本当は少し値上げしたい」 食品代に旅行代…年末の“財布予測”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「正直儲けはなく、本当は少し値上げしたい」 食品代に旅行代…年末の“財布予測”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「正直儲けはなく、本当は少し値上げしたい」 食品代に旅行代…年末の“財布予測”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

賃金が上がらない中、円安や物価高が続いていますが、この先のクリスマスや年末年始の旅行など、財布にどのような影響があるのでしょうか?

■円安に物価高 お財布に影響は

上村彩子キャスター:
【今年のクリスマス・年末年始 どう過ごす?】
▼自宅:約70%
▼外食:約10%

消費者の節約志向がみられます。

値段をなるべく抑えたい人が気になるのが、2023年のクリスマスケーキの値段です。東京・北区の「アトリア洋菓子店」を取材しました。

【クリスマスケーキの値段は?】
▼2022年:2950円(税込)
→前年より200円値上げ
▼2023年:3000円(税込)
→前年よりさらに50円値上げ

2022年は小麦粉・砂糖・卵・牛乳など、ケーキ作りに欠かせないものの値段が軒並み上がったことで、200円値上げして販売しました。

しかし2023年も再値上げの影響で、さらに50円値上げして販売するということです。この50円値上げというのも、抑えに抑えた価格なんだそうです。

アドリア洋菓子店 佐藤哲朗 代表取締役
「正直儲けはなく、本音はもう少し値上げしたい。お店としてはなんとかギリギリで踏ん張っている」

■クリスマスケーキ 2023年はイチゴがピンチ?

上村キャスター:
このようなギリギリの中でも、ケーキに欠かせない材料のイチゴが十分に手に入らない可能性があるということです。

というのも、イチゴの苗植えは土の温度が25度以下にならないとできないのですが、2023年の猛暑の影響で植えるタイミングが遅れています。すると、クリスマスまでにイチゴが十分に大きくならない可能性があるとみられています。

ケーキの規格ですと、イチゴはMサイズですが、収穫が少ないことから価格高騰の可能性があるということです。

取材をした洋菓子店は、クオリティーを落とさないためにイチゴの個数を減らしたり、半分にカットしたりということもお話されていました。

ホラン千秋キャスター:
ただでさえクリスマスの時期のイチゴというのは猛烈に高い中で、さらに値上げということなのかもしれないのですが、萩谷さんは日々お買い物されていて、何か感じることはありますか。

萩谷麻衣子 弁護士:
毎朝、野菜ジュースを作っているので、野菜の価格の上下を敏感に感じ取っています。

毎週金曜日に新聞にスーパーのチラシが入っていますから、比較して安いものを買ってきて冷凍する、小分けにするということは本当に必須だなと思いますね。

ホランキャスター:
「この野菜がこの値段だったっけ」というくらい、驚くこともありますからね。

萩谷麻衣子 弁護士:
トマトとブロッコリーがすごくて、少しトマトが落ち着いてきたかなという感じはしますが、やはり野菜ジュースにトマトは入れられなかったですね。

井上貴博キャスター:
岸田総理としては、2024年春に賃上げの流れを起こすことにかけているんでしょうけれども、これだけ個人消費が落ち込んでいると、もっと抜本的で即効性の高いこと、消費税や軽減税率を一時的にでも引き下げるなど、思い切ったことをやらないといけないですよね。

「買ってください、買ってください」と言われても、個人消費は簡単に掘り起こされない気がします。

萩谷麻衣子 弁護士:
本当ですよね。岸田総理の減税対策の評判が非常に悪いのは、今困っているのに、実現が2024年6月だということ。

しかも、そのあとに増税が待っているのではないかという思いが、消費をより冷え込ませているのだと思います。

■年末年始を含む2023年冬の旅行動向は?

上村キャスター:
さらに財布に大きな影響があるのが、年末年始の旅行についてです。

トリップアドバイザーによりますと、年末年始を含む今年の冬の旅行動向、「旅行を計画している」人の割合は、2021年から2022年にかけては53%だったのですが、2023年から2024年にかけては大幅に上がって62%だということです。

航空・旅行アナリストの海高太朗さんによりますと、「新型コロナウイルスが5類に移行後、初の年末年始で旅行意欲が高い」ということです。

しかし、ハワイやヨーロッパなど海外旅行の価格をみてみますと、円安・物価高、航空券代高騰などの影響で、コロナ前と比べて1.5~2倍とみられています。年末年始に向けて円安が進むと、さらに値上がりする可能性があるということでした。

そして、海外旅行の場合に必要で、原油高の影響を受ける燃油サーチャージをみてみましょう。日本航空(JAL)では、日本から北米やヨーロッパ路線で、燃油サーチャージだけで9万4000円。全日本空輸(ANA)便では、日本からハワイの往復で5万3000円と価格が上がっているんです。

鳥海さんによりますと、「海外旅行は高いので、国内旅行で済ますトレンドは続く。国内の温泉や沖縄のリゾートホテルなどが人気になりそう」ということです。

ホランキャスター:
国内旅行ですら厳しいというご家庭も、きっと多いでしょうからね。

萩谷麻衣子 弁護士:
「旅行なんて厳しい」というご家庭は多いので…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231115-6121562)

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