ウクライナ・リビウから現地最新報告 ドイツへと移動を試みる女性「キエフにとどまるよりよい」
ウクライナ西部いる増尾記者から最新情報です。
リビウは、我々が取材を続けていた首都キエフから西におよそ450キロほどの街です。
ポーランドとの国境から車で1時間半ほどということもあり、ウクライナを出国して避難を試みる人が多く集まっています。これまでに66万人の人がウクライナから避難したということですが、そのうちの45万人がポーランドへ抜けたということです。
私たちはきのう、キエフからこのリビウへと向かう列車で取材しながら移動してきました。午後3時半にキエフをたち、9時間の移動となりましたが、座席は埋まり、通路も人でいっぱいになるほど列車はまさにすし詰め状態で身動きがほとんどとれない状況でした。
客室だけでなく、列車の接続部分にも人があふれかえっていました。第二の都市でいま激しい攻撃にあっているハリコフからキエフを経由した便だったこともあり、乗客のみなさんは厳しい緊張状態にあってか何度も怒号が飛び交う場面がありました。
ドイツへと移動を試みるという女性は「まだどうやって国境を越えるのかわからないし、きょう宿泊する場所もないので駅で一夜を明かそうと思っているが、それでもキエフにとどまるよりよいと思って、荷物一つで出てきた」と話していました。
(02日17:49)
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