「軍は精度の高い情報得ているはず」地下はハマスの拠点?シファ病院に迫る地上部隊(2023年11月13日)

「軍は精度の高い情報得ているはず」地下はハマスの拠点?シファ病院に迫る地上部隊(2023年11月13日)

「軍は精度の高い情報得ているはず」地下はハマスの拠点?シファ病院に迫る地上部隊(2023年11月13日)

イスラエル軍は、13日も人道回路の時間を設定し、シファ病院からの退避を呼び掛けています。

安全な場所など存在しなくなってしまったガザ地区。北部では地上戦が激化し、すべての病院で機能が停止しました。イスラエル軍の戦車は、すでにシファ病院の目の前まで到達したとの報道もあります。

そんななか、公開された1枚の写真。写っているのは、シファ病院で発電用の燃料が切れてしまったため、保育器から出された新生児たちです。停電により、これまでに新生児6人を含む15人が亡くなりました
シファ病院に残る国境なき医師団・オベイド医師:「新生児が亡くなりました。保育器を動かす電力がないからです。ICUにいた成人患者も電力がないため、人工呼吸器が止まり、失命しました。患者の安全な退避を誰かに保証してほしい。37~40人いる新生児の避難が重要なのです」

病院の入り口には、100以上の遺体袋が並び、病院とはもういえません。そして、退避もできません。
『CGTN』ハラジーン特派員:「シファ病院から退避を試みる市民や患者ですら、イスラエル側の銃撃にさらされてしまいます」

イスラエル側の主張は、あくまで「シファ病院にはハマスの司令部がある」です。
イスラエル軍・ハガリ報道官:「赤線で囲まれたものが、ハマスが使用している建物です。例えば、レントゲン室が指令室に使われ、テロ活動やミサイル攻撃などを指揮しています。病院の地下にある施設の様子です。あくまでイラストです。軍の手元にある実際の映像はお見せできません。あくまでイラストです。現在、ハマスは病院内を自由に行き来しています」

2006年から16年間、シファ病院に勤務していた医師に聞きました。
元シファ病院勤務・ギルバート医師:「(Q.ハマスの司令部が地下にあるのか)記者の方は、必ず、その質問をする。不思議です。イスラエルのプロパガンダであり、嘘なのです。司令部の存在も、軍用車や兵士、ガザを支配する司令官も一度も目撃したことがありません」

パレスチナ支持の声は、かつてないほど、世界中で上がっています。ロンドンでは11日、過去最大規模の30万人が参加するデモが行われました。ユダヤ人の姿もありました。
ユダヤ人団体代表:「皆を解放するためにここにいます。ユダヤ人の自由とパレスチナ人の自由は切り離せません」

※イスラエル軍は、シファ病院包囲の理由を“ハマスの主要拠点”があるからだと主張しています。実際に地下施設は存在するのでしょうか。
イスラエルとシリアで勤務し、軍事に詳しい防衛省防衛研究所・小橋史行主任研究官に聞きました。

小橋さんは「イスラエル側は、国際的に非難を受けると知りながら病院を包囲している。そのことから精度の高い情報を得ているはず。一方、ハマス側は、もともと病院にある防空壕とトンネルを連結して地下深くに構築している可能性がある」と分析しています。

ただ、シファ病院に長年勤めていたノルウェー人医師は「一度も司令部があるという兆候を目にしたことはない」と言っていました。現時点では、真偽は不明です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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